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プロテストトップ合格にQT7位 19歳の大型新人・神谷そらは「同級生に追いつきたい」【注目ルーキーチェック】

神谷そら、名前はもう覚えましたか?(撮影:福田文平)

今年の国内女子ツアーにも、フレッシュな面々が出場する。昨年11月に行われたプロテスト合格者20人がルーキーイヤーを迎えるが、そのなかにはテスト直後に行われたQTを勝ち抜き、いきなりレギュラーツアーを主戦場にする選手も。そこで今季前半戦で多くの試合に出場できそうな“金の卵”たちを紹介。

最終プロテストでトップ合格、続くファイナルQTでは7位。ルーキーのなかで最も活躍が期待されるひとりは、神谷そらだろう。父親の影響で6歳の冬に始めたゴルフは、小学3年生ですでにドライバーショットは200ヤード超え。身長168センチで飛距離が武器の超大型新人は、今年の前半戦出場権をつかんでいる。

2003年生まれの19歳。初めてのプロテストは不合格だった。そのなかでひと足さきにプロになった同級生・川崎春花、尾関彩美悠、櫻井心那らの活躍ぶりは「最初のほうは複雑だった」。でも視点を変えれば、考え方もガラリと変わる。「小学生から一緒に戦っていた友達が勝てるということは、自分にもチャンスがあるかもと考えられるようになった」。

麗澤瑞浪高を卒業したあとは、地元・岐阜で腕を磨いた。「フジサンケイレディスクラシック」のマンデートーナメント(主催者推薦選考会)に出場して本戦出場権を獲得。「日本女子オープン」では予選通過を果たし22位タイに入った。用具契約を結ぶヤマハが冠の「ヤマハレディースオープン葛城」では、21年大会にベストアマに輝くなど、その実力は確かだ。

最終日最終組で回ったプロテストは「スコアの目標を決めていたからあとはプランをやるだけだった」と緊張しなかったと言い、レギュラー出場権をかけたQTでは「これまでは受ける資格がなかったからその資格がもらえただけでもうれしかった」と気負いなく自然体で挑んだ。『自分はどんな選手?』と聞かれると「…バカ?(笑)」と即答するあたりからは、19歳らしい愛くるしさと天然っぷりが伝わってくる。

このオフは「これまでとなにも変わってないですね」と言いながらも、開幕戦からの連戦に向けての体づくりに励んでいる。疲れてくると腰痛が出てくるため「腹筋をつけてバランスを取れるように」とトレーニングを行った。技術面では「抑えるショットがちょっとちゃらんぽらん(笑)」と、まだ荒っぽさが残る部分を細かく練習した。

ルーキーイヤーの目標は、まずは“仲間”に追い付くこと。「同級生の川崎選手や尾関選手が優勝していますし、櫻井選手はステップ5勝で賞金女王になっている。追いつかないといけないし、シード権が獲りたいです」。『そら』という名前には「大空のように広い心を持ってほしい」という思いが込められた。大空に高く羽ばたいていく姿を見逃すな!

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