「成績を残さないと」 吉田優利は『69』で来週の“正念場”へ

吉田優利はいよいよ来週“正念場”を迎える(撮影:GettyImages)

<CPKC女子オープン 最終日◇28日◇アールグレイGC(カナダ)◇6709ヤード・パー72>

前日「75」と大きく後退した吉田優利は、最終日に今大会初の60台となる「69」をマークし有終の美を飾った。トータル2アンダー・25位タイという結果につながった一日について、大会を中継するWOWOWのインタビューで「前半で少し伸ばしたかった。後半はもう少し伸ばせたらよかったけど、昨日の借金を返せたのでよかった」と振り返る。

折り返しまでは、そのイメージ通りの展開だった。5番パー3でミドルパットを決め初バーディを奪ったが、そこまでもパッティングのタッチがしっかりと合い、危なげないゴルフを続ける。8番パー4では残り73ヤードの2打目を手前2.5メートルにつけてスコアを伸ばすと、続く9番パー3も下り4メートルほどのラインを読み切り連続バーディを奪った。

3つ伸ばして迎えた後半は、“鬼門”の11番で4日連続となるボギーが来てしまう。「バックナインがすごく難しくて、11番は一日もパーが取れなかったのですごく悔しい。またいつか来たらバーディを取りたい」。直後の12番でバウンスバックに成功したものの、そのまま伸ばせずフィニッシュした。

16番では「半分入っていたので惜しかった」という“チップイン未遂”など、小技が冴えた4日間でもあった。大会通じての平均パット数は『28』。「ロングパットの距離感と1メートルくらいの返しが入っていた。今週振り返ってもショートパットがすごくよかったので、大きくスコアを崩さなかった」と、ここには手応えも感じ取っている。

来週の「ポートランドクラシック」後には、終盤戦の出場試合数を左右する第2回リシャッフルが行われる。「自分の立場としては成績を残さないといけないので、しっかりいいゴルフをしないといけない。自分のなかでイメージがよくなっている。試合までに調整して、いい準備をしたい」。先週は今季自己ベストの16位となり、今週も7位で予選を通過するなど状態は上向き。ポイントランキングは130位から121位と“微増”という結果に終わっただけに、次がまさに正念場となる。

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