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アドレナリン、親友とのラウンド タイガー・ウッズの7カ月ぶり実戦は「心を静めることでいっぱい」

タイガー・ウッズは上々発進も心の内は…(撮影:GettyImages)

<ジェネシス招待 初日◇16日◇リビエラCC(米カリフォルニア州)◇7322ヤード・パー71>

圧巻の3連続バーディ上がりでロスのファンを歓喜させたタイガー・ウッズ(米国)は、笑顔で1日を振り返った。5バーディ・3ボギーの「69」で2アンダー・暫定27位タイのスタートに「最後はいいフィニッシュができた」と満足感をにじませた。

大親友でもあるローリー・マキロイ(北アイルランド)、ジャスティン・トーマス(米国)とのラウンドで、スタートから大勢のファンに囲まれた。タイガーコールが鳴り響く中、出だしの1番パー5ではティショットを右ラフに打ち込むも2打目を花道に運び、そこから1メートルに寄せてバーディ発進を決めた。

4番ではボギーを喫したが、8番でバーディを奪い返す。1アンダーで後半に入ると、短いパー4の10番でティショットをバンカーに入れるピンチを迎えてボギー。12番もボギーとしオーバーパーに落ちたが、ハイライトは終盤に訪れる。

この日は最長338ヤードの飛距離も飛び出すなど、ブランクを感じさせないゴルフ。「思ったより飛んでいた。アドレナリンが出ていたかもしれない」と距離のコントロールに苦しんだが、これを徐々に修正すると16番パー3では1.5メートル、17番パー5では2打目でグリーンそばに運び連続バーディ。最終ホールでも2メートルにつけて大喝采を浴びた。

右手を高々と突き上げ歓声に応えたウッズ。「周りのサポートを感じることができてうれしかった」と感謝の言葉を述べたが、ラウンド中は「余裕がなかった」とも明かす。「頭の中がやるべきことでいっぱいだった。1日中、心を静めることに専念した。もっとファンに感謝すべきだった。もっと顔を上げればよかった」とラウンド中は必死だったという。

2年前に大ケガを負った右足の痛みはまだ残る。「ホテルに戻ったらアイシングとケアの繰り返し」と不安は尽きないなかでの上々スタート。「あしたは10番から。いいスタートを切りたいね」。ティオフまでに回復し、ホスト役としてプレーで大会を盛り上げる構えだ。

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