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「コースは好きかな」難コースを攻略、安田祐香が2差3位タイの好発進

安田祐香が難コースを攻略(撮影:米山聡明)

<KKT杯バンテリンレディス 初日◇14日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6523ヤード・パー72>

2番でティショットを右に曲げてボギーが先行した安田祐香だったが、その後は安定したプレーを展開。5つのバーディを奪って4アンダーの「68」で回り、首位と2打差の3位タイという好発進を決めた。

前日のプロアマ大会のぽかぽか陽気から一転、初日は朝から雲に覆われ、冷たい雨が降ったり止んだりのあいにくの天候となった。午前11時頃に急に強い雨が降り始めたが、安田はプレーを乱さなかった。「そこで焦ることなく、そのホールでバーディが獲れたのでよかった」と5番パー4で1メートルにピタリとつけて初バーディを記録した。

「ショットが良かった」と振り返る一日。7番は2メートルにつけて、14、15番の連続バーディもそれぞれ3メートル以内につけて奪ったもの。すでに雨が止んでいた最終18番パー5は「きょうのバーディでは一番長かった」と5メートルをねじ込んだが、ショット力を光らせた18ホールだった。

大きくドッグレッグしたり、常に木がスタイミーになったりと戦略性の高いこの熊本空港カントリークラブ。苦手意識を持つ選手も少なくないが、安田は「コースは好きかな」とぽつりとつぶやく。「木があって難しいですけど、そこを攻略したら上位にいける」と話し、その言葉通り、この日はコースを攻略してみせた。

小さなミスがすぐにボギーにつながってしまうような難コースだが、そのなかで「危なげなくパーセーブ」できているのはフェアウェイキープ率が高水準のため。まだシーズン序盤ではあるが、今季のフェアウェイキープ率は『76.4706%』で全体10位。ところがこの日は14ホール中8回と苦戦し、前半にはラフに入る場面もあったが、「そこからのショットでカバーできた」とボギーを1つに留めることができている。

「きょうはすごくいいスタートを切れたと思います」と充実感とともに初日を終えることができた。今季7試合目となるが、最高成績は宮崎での25位タイ。好相性を感じているコースで、念願のツアー“初優勝”となるか。まずは最終日の優勝争いに向けて、あすもコースを攻略してみせる。(文・笠井あかり)

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