三十路の大砲・幡地隆寛が初ドラコン制覇 最年長Vにしみじみ「全員年上だったのに…」
<バンテリン東海クラシック 3日目◇30日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>
ツアーナンバー1の飛ばし屋は誰なのか? 大会恒例のドラコンイベント「東海クラシック ドライビングコンテスsupported byニュータス」が第3ラウンド終了後に行われた。昨年は本命と見られていた河本力が2球とも林に打ち込み「記録なし」に終わったが、今年は参加8選手が全員、310ヤード越えの記録をマーク。白熱の争いとなった。
挑戦できるのは1人2球。ラフであってもギャラリーロープの内側であれば、記録が残るのがこのイベントのルールとなっている。多くのギャラリーが見守るなか、2人目で登場した長野泰雅が早々とビッグドライブを披露した。1球目は右の林に打ち込み、計測対象外となったものの、2球目はフェアウェイの左端をとらえて、339.3ヤードをマーク。今季ドライビングディスタンス13位(304.18ヤード)の20歳は「飛ばしたい時はちょっとクローズスタンスに構えます」と飛ばしの秘訣を口にした。
この記録を塗り替えたのは4人目の杉原大河だった。1球目は「テンプラでした」としながらも327.5ヤード。期待がかかった2球目は最後にラフに転がり込んだものの、345ヤードを記録した。杉原の使用クラブはキャロウェイ「パラダイム トリプルダイヤモンド」。シャフトはフジクラ「ベンタスTRブラック」(6X、45インチ)と飛ばし屋らしいハードスペックだった。
続く5人目の蝉川泰果は2球目に会心のショットを披露した。「これで行ってなかったらショックです」と計測を待ったが、杉原と同様に最後に右ラフへ転がったボールは344.7ヤード。0.3ヤードの僅差ながら記録更新はならなかった。
「普通にやったら河本に勝てないので“フェアウェイゴロゴロ作戦”で行きます」とランで飛距離を稼ぐことを狙っていた星野陸也は2球ともフックが出て左のラフへ。記録は316.1ヤードにとどまった。この悔しさは1打差の単独3位につけている本選で晴らすつもりだ。
残るは2人。続いて登場したのは幡地隆寛だ。最年長の30歳は今回が4度目の参加。「初めて出たときは全員年上だったんですけどね」。過去にはテンプラで147ヤードという最低記録も残しているが、今回は2球目で会心のショットが飛び出す。フェアウェイをとらえたボールはランも出て、350.8ヤード。大台突破の大記録だ。
最後は今年も本命視される河本。「皆さんが見たことない数字をお見せしたい」と杉原と同じキャロウェイ「パラダイム トリプルダイヤモンド」を手に気合が入ったが、記録は348.6ヤードで幡地には及ばず2位止まり。「350ヤードは全然いけると思っていました。ただ初球を打った時点でヘッドがどこにあるか分からない状態で…。座って待っている時間が長過ぎて、言い訳ですけど最後はきついですね」と苦笑いだった。
念願の初優勝を果たした幡地の使用クラブはタイトリスト「TSR2」(9度)、シャフトはフジクラ「ベンタスブラック」(7X、45.25インチ)。350ヤード越えを目指す方は是非参考にしてもらいたい。(文・田中宏治)
【ドライビングコンテスト 結果】
優勝:幡地隆寛 350.8ヤード
2位:河本力 348.6ヤード
3位:杉原 大河 345.0ヤード
4位:蝉川泰果 344.7ヤード
5位:長野泰雅 339.3ヤード
6位:清水大成 320.7ヤード
7位:勝俣陵 318.2ヤード
8位:星野陸也 316.1ヤード
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