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世界No.1アマの“超大型ルーキー”がいよいよプロデビュー! 「この48時間はカオスだったわ」

アマチュアゴルフ界でいくつもの記録を打ち立てた超大型選手がいよいよプロデビュー戦を迎える(撮影:GettyImages)

<ミズホ・アメリカズオープン 事前情報◇30日◇リバティ・ナショナルGC(米ニュージャージー州)◇6656ヤード・パー71>

先週プロ転向を発表した元世界NO.1アマチュアのローズ・チャン(米国)。注目の20歳がいよいよデビュー戦を迎える。新規大会が行われるニュージャージー州のリバティ・ナショナルGCは自由の女神とマンハッタンのスカイラインを臨むコース。そこで迎える初戦を前に、現地時間30日にはプロとして初の公式会見にも臨んだ。

超大型新人のプロ転向にゴルフ界は大騒ぎで、本人も「この48時間はほんとにカオスだった」と話すほど。ただ、「そのすべての時間をとても楽しめた。みんなとても私によくしてくれて、プロへの道を少しずつ教えてくれた。ここに来られたことにとても感謝している。LPGAツアーで戦うことは子供の頃から夢見ていたこと」と興奮は変わらない。

実際、チャンにとってはめまぐるしい1週間だった。前週の月曜日にはNCAA個人戦の連覇を達成。火曜日にはスタンフォード大のチーム戦を戦い準決勝で敗れた。24日の水曜日にハタチの誕生日を迎えると、木曜日にプロ転向を発表した。

そしてこの大会をデビュー戦に選んだ理由も明かす。「自分の力をすぐに試すという意味で、このミズホが最適だった」とスケジュール面が合致したことを挙げる。さらにスタンフォード大の先輩、ミシェル・ウィー(米国)がホストを務め、自身も戦ってきたAJGA(アメリカン・ジュニア・ゴルフ協会)のアマチュアとともに決勝ラウンドをプレーすることも、「とても楽しみにしている」というほど大きい。

世界中から注目を集めていることについては「プレッシャーを感じている」と笑う。「だけど私は人間」と話し、「私の基本は自分の道をしっかり進んでいくことで、他の人の期待は考えないことにしている」とも話した。

そして、この状況はこれまでもチャンに何度も起こってきたことともいえる。「家族や私の周囲の人々は私に人として何をすべきかを期待していた。ただ選手としてだけじゃない。だからどんなときも私が個人としての道徳を守るという基本に立ち戻ることが大切」と20歳は堂々と話す。

プロとして初めてのラウンドは6月1日、米東海岸時間の午前8時43分(日本時間同日午後9時43分)に1番ティからスタート。チェラ・チョイ(韓国)とアリソン・リー(米国)とともに第一歩を踏み出す。(文・武川玲子=米国在住)

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