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米シニアシード獲りへ 藤田寛之が10月のPOシリーズ参戦「向こうの世界を見てこようと思って」

全米シニアオープンで2位に入った藤田寛之が米シニアツアーのシード獲りをめざす(撮影:GettyImages)

台風10号の影響による悪天候続きで36ホールの短期決戦となった「フジサンケイクラシック」。トータル7オーバー・85位タイで終えた55歳の藤田寛之は、今秋の米シニアツアー(PGAツアー・チャンピオンズ)に参戦予定だと明らかにした。

出場を予定しているのは、米ツアーのフェデックスカップ・プレーオフシリーズにあたる米シニアのチャールズシュワブカッププレーオフ第1戦の「DOMINION ENERGY CHARITY CLASSIC」(10月18~20日)。今季の賞金ランキング上位72名が出場できる。プレーオフまで残り5試合あるが、「全米シニアオープン」2位などの藤田は現在36位につけており、出場権は確定的だ。

プレーオフは3試合行われ、2戦目の「SIMMONS BANK CHAMPIONSHIP」(10月25~27日)は上位54名で、こちらも出場はほぼ確定。そして最終戦の「CHARLES SCHWAB CUP CHAMPIONSHIP」(11月7~10日)は上位36名のフィールドとなる。今季の出場資格を見ると、前年の賞金ランキング54位以内というカテゴリーがあり、これは来年も継続。つまりプレーオフ2戦目に進出した時点で54位以内を確定させることになり、限定的ではあるがシード権獲得となる。ちなみに最終戦進出の36名は来季のフル出場権を得る。試合ごとにランキングを上げて最終戦を目指すことになる。

「国内のシニアの試合と重なっているからツラいですけど、なかなかこういう機会もないので。向こう(米シニア)の世界を見てこようと思っています」。国内シニアでは2022年に賞金ランキング2位、23年は3位に入っており、悲願の国内シニア賞金王獲得に向けて国内を留守にするのは痛手だが、“夢”のフィールドを目指すことになる。

今週から2試合国内シニアを戦い、その翌週はレギュラーツアーの「パナソニックオープン」にも出場する。国内のレギュラーとシニアを股にかけて戦っているが、新たな道も開けそうだ。(文・小高拓)

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