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エッ 逆じゃないの!? 進化を続ける21歳の実力者・尾関彩美悠「オープンに構えてインに振ると、ドローは楽に打てます」

オープンスタンスの目安は左足を10センチくらい引いたポジション。極端に左足を引いてしまうと、振りにくくなってしまう

今シーズンはメルセデス・ランキング15位(1013.18pt)で初めて1000ptの大台に乗せ、キャリアハイを更新している尾関彩美悠。正確なドローボールが武器で、フェアウェイキープ率は現在8位(73.04%)につけている。試合で美しいドローの弾道を描く彼女に、そのコツを教えてもらった。

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ドローボールを打つために一番大切にしていることは軌道です。よくドローボールは「インサイド・アウトで打つ」といわれていますが、私は「イン・トゥ・イン」のイメージで打っています。その理由はインサイド・アウトだとフェースが返せず右プッシュになりがちだからです。

イン・トゥ・インの方がつかまったボールを打てるのでコントロールしやすいんです。インサイドから下ろすためには右ワキを締めたままクラブを下ろすことが大事。右ワキが空いてヒジが高く上がるとカット軌道になってしまいます。

もう一つのポイントはスタンスです。ドローを打つにはクローズスタンスにする人もいますが、私はフォローをインサイド方向に出すためにオープンスタンスに構えています。左足を引くことによってインパクトゾーンで体が回りやすくなりますし、自然とインサイド方向にヘッドが動いてくれます。

ただし、オープンにするのはスタンスだけ。肩のラインは目標方向に対してストレートです。肩のラインまで左を向いてしまうと、右に打ち出すドローボールが打てなくなってしまいます。

軌道の確認と、ドローボールの出球のチェックをするために、練習でやるのが本球の先にボールを3つ並べて打つ練習です。打ち出したボールは一番右のボールの上を通り、ヘッドは一番左にあるボールの方に出していけばイン・トゥ・イン軌道でドローボールが打てていることを確認できます。

■尾関彩美悠
おぜき・あみゆ/ 2003年生まれ、岡山県出身。21年のプロテストで1位合格すると、翌22年にツアーで初優勝。今季は優勝こそないが、平均ストローク11位と安定した成績を残している。JFEスチール所属。

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大谷翔平のバッティングフォームに飛ばしのヒントあり。関連記事【原辰徳氏が大谷翔平のルーティンに言及「彼の場合はストライクゾーンがゴルフのボール位置」】を読めば、その秘密ががわかる。

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