ボーダー争いの日本勢が軒並み苦戦 勝みなみは“シード圏外”後退も「あ、もう全然気にしてない」
<ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン 初日◇14日◇ペリカンGC(米フロリダ州)◇6349ヤード・パー70>
来週の最終戦出場権を確保できていない選手にとっては、今大会が実質的なシーズン最終戦。出場する日本勢も各々が目指すべきボーダーライン突破を目指している。だがサスペンデッドになった初日は、軒並み苦戦した。
まず大会前のCMEランキング(ポイント・ランキング、以下CME)で来季シード権獲得のボーダージャストとなる80位につけていた勝みなみは、イーブンパー・暫定50位タイとやや出遅れた。これにより大会終了時に見込まれるランキングは、“圏外”の83位に後退。それでも「あ、もう全然気にしてない。100位以内に入れれば」とサバサバとした表情だ。
違和感を覚えたのが、「去年よりも多分速いと思う」と話すグリーン上。「だから多分みんなオーバーしてるのかな。厳しいパーパットとかが残っているはず」と、スコアとプレーの内容を照らし合わせた。ただ、バミューダの芝目については、「そんなに悪くない。かなりいいストロークで打てている」とも。あすはコンディションにアジャストし、バーディを量産したい。
CME60位以内で得られる最終戦出場権を目指すのが、同62位で大会を迎えた渋野日向子と、同69位の西村優菜。暫定50位タイ発進の渋野は単独26位以上、暫定99位タイスタートの西村は単独7位以上が最低限の目安になるため、巻き返し必須という状況だ。
バーディとボギーが5つずつだった渋野は、特に6番から13番の中盤にスコアロスが固まった。それでも「たぶん切れたらもう“パシコーン、パシコーン”って打っちゃうから、冷静にって思ってできていた」と、気持ちを整えながらのプレー。最終戦への意識については、「それがあるからこそ、集中して最後までできたと思う。それで、(プレーが)小っちゃくならないように、もう少し“ドシッ”とできたらいいなと思います」と話す。
一方の西村は「一日通してずっと1.5~3メートルくらいの(パット)を入れ続けて、フィーリングはすごく良かった。でもショットがとにかくひどい。きょうのゴルフが限界かな」とガッカリムード。「このイメージを消すのは難しいけど、塗り替えられるように。しっかり修正したい」と2日目を見据える。
81~100位には、来季第1回リシャッフルまでの出場権が与えられる。そこが最初の目標になるCME100位の吉田優利と、同103位の稲見萌寧はともに暫定76位タイ発進。このままでは圏内浮上が見込めない苦しい状況に追い込まれた。しかし、視線は前を向く。「4日間やらないと(予選通過しないと)ダメなのは分かっている。きょうみたいなゴルフをあしたはしないよう」(吉田)、「ショットがつけられたらいい。あしたなるべく伸ばしていけたら」(稲見)と、気持ちを入れ替える。
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