平均スコア『70.434』のムービングデー 伸ばした人と伸ばせなかった人
<全英オープン 3日日◇22日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>
初日『73.250』、2日目『73.449』というガマン大会となったロイヤル・リバプールでの「全英オープン」。予選ラウンドの快晴とは打って変わって、3日目は雨が降ったり止んだりのどんより模様となったが、天気と反比例するように、伸ばし合いのムービングデーが展開された。
この日の平均スコアは『70.434』のアンダーパー。最もやさしかったホールは5番パー5の『-0.632』、最難関の14番パー4でも『+0.171』に落ち着いた。
そんなムービングデーに、一気にリーダーボードを駆け上がったのはジョン・ラーム(スペイン)。ボギーフリーのコースレコード「63」を叩き出し、39位タイからトータル6アンダー・3位まで急浮上した。
昨年大会2位のキャメロン・ヤング(米国)は「66」で7位タイからトータル7アンダーの単独2位に。松山英樹と同組で回ったビクトル・ホブラン(ノルウェー)も「66」として4位タイまで浮上している。フィッツパトリック兄弟(イングランド)の弟アレックスは「65」のプレーでトップ10に入ってきた。
2位と5打差でスタートしたブライアン・ハーマン(米国)は4バーディ・2ボギーの「69」として首位をキープ。後続との差は5打と変わらず、メジャー初制覇へ向けて最高の逃げ切り態勢を整えた。
一方、単独2位からハーマンを追いかける立場だったトミー・フリートウッド(イングランド)は1バーディ・1ボギーの「72」と伸ばせずに7打差へ後退。ジョーダン・スピース(米国)はイーブン、ミンウ―・リー(オーストラリア)は1オーバーで、ともにトータル2アンダー・17位タイに順位を落とした。
薄氷の予選通過となった実力者たちは奮闘。カットライン上で週末へと進んだリッキー・ファウラーとパトリック・キャントレー(ともに米国)はともに「67」をマーク。1アンダーグループに入った。
松山はボギーフリーの「69」でトータル2アンダー・17位タイにアップ。星野陸也は2バーディ・1ボギーの「70」と1つ伸ばしたが、41位タイと順位をわずかに下げている。
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