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『仙台名物・牛タン』で気分転換はバッチリ! 東北高出身のルーキー・鶴瀬華月が上位入りへ

ルーキー・鶴瀬華月。思い出の利府GCで上位入りを狙う(撮影:上山敬太)

<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 事前情報◇20日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6569ヤード・パー72>

ツアールーキーで、地元・東北高校出身の鶴瀬華月(かげつ)が今週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」に出場する。舞台の利府ゴルフ倶楽部は、ジュニア時代から何度も練習をしたコースで、2017年の今大会では、当時14歳ながらベストアマチュアにも輝いた思い出の場所。「すごく楽しみですし、もうよく知ってる眺めなので。成績でお返しできるように考えています」と上位入りへ意気込む。

目標とする選手は宮里藍と話す鶴瀬は、神奈川県・横浜市出身。父親の仕事の関係で小学生の時に宮城県へ移り、ゴルフの名門・東北高校に入学した。憧れの宮里と同じ高校で腕を磨き、昨年3度目の最終プロテスト受験で合格を果たすと、QTも13位で突破。ルキーイヤーはレギュラーツアーをメーンに戦っている。

今季の序盤戦はトップ10に2度入る活躍を見せるが、最近6試合は4度の予選落ちと不調に陥っている。「ドライバーショットにちょっと不安があって、最近はずっと流れが悪い。そのままあまり踏ん張れず、ズルズル予選落ちになっている。今週は、ドライバーがそんなに悪くはないかなと思うので頑張りたい」。

そして今大会終了後は、シード選手以外をメルセデス・ランキングの上位順に見直して、出場資格を与える第2回リランキングが実施される。リランキング上位者は今季残り6試合(日本女子オープン、TOTOジャパンクラシック、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップを除く)に出場が可能となり、シード獲得に向けて“追い込み”をかけることができる。

鶴瀬は現在、メルセデス・ランキング80位。シード入りとなる50位までは大きく開きがあるだけに、リランキングの順位は非常に重要だ。昨年実績で考えると、全6試合に出場可能なボーダーラインは25位前後とみられている。暫定25位はフェービー・ヤオ(台湾)の211ポイント(pt)。鶴瀬は、暫定30位でおよそ24ptビハインドとなっているが、これを覆すためには最低でも今大会で単独18位に入らなければならない。

厳しい位置にいるが、「今30位なのは仕方ないことだと思うし、この試合で何かいいきっかけをつかめればいいかなと思います」と前を向いている。来週はステップ・アップ・ツアー「Sky レディースABC杯」(9月26日開幕、兵庫県・ABCゴルフ倶楽部)に出場予定。

プロになって初めての宮城大会に挑む鶴瀬。前日には『仙台名物・牛タン』を食べて気分展開はバッチリだ。「コースはラフが長くて、グリーン周りとかもちょっと難しい感じだなと思います。でも、ショットが上手くいけばビッグスコアを出すことができるコースだと思うので、いい一週間にできたらなと思います」。第二の地元で逆襲を狙う。(文・神吉孝昌)

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