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メジャー4勝のアーニー・エルスが15年ぶりにやってきた!「宮崎での体験が自信になった」

“ビッグ・イージー”ことアーニー・エルスが参戦!(撮影:佐々木啓)

<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 事前情報◇19日◇PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)◇7039ヤード・パー70>

90年代から近年にかけて世界トップで活躍したアーニー・エルス(南アフリカ)が、欧州ツアー生涯獲得賞金の上位40以内のレジェンドカテゴリで参戦する。“ビッグ・イージー”といわれた、187センチの長身からゆったりと振って豪快に飛ばすスイングは健在。日本の試合は2008年の「ダンロップフェニックス」以来、15年ぶりとなる。

2000年代にはタイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン(ともに米国)、ビジェイ・シン(フィジー)らとともにビッグ4と呼ばれた。「全米オープン」と「全英オープン」を2度ずつ制し、メジャー4勝を含む米国男子ツアー通算19勝、欧州ツアーでは通算28勝。2001年の「WGC-EMCワールドカップ」(太平洋クラブ御殿場・静岡県)ではレティーフ・グーセンとのコンビで南アフリカに優勝をもたらした。2011年には世界ゴルフ殿堂入りも果たしているレジェンドだ。

1993年の日本ツアー「ダンロップフェニックス」で当時24歳だったエルスが優勝しているが、そのときは、2位タイにはビジェイ・シン、尾崎将司、中嶋常幸、フレッド・カプルス(米国)、8位にはフィル・ミケルソン、14位タイに青木功とトム・ワトソン(米国)という豪華なメンバーがそろっていた。

53歳となったエルスは30年前を振り返り、「93年は自分にとって大きな年だった。全米オープンで7位タイという成績を残して、勢いとともに日本に来た。宮崎でのプレーはオーガスタでプレーしているような感じで、ギャラリーがたくさんいたし、素晴らしいコースだった」と話す。

さらに「ジャンボ尾崎さんやトム・ワトソンさんとプレーすることができて、本当にオーガスタと同じような気分だった。ジャンボ尾崎さんが追い上げてきていたけど、結果的には何打差かつけて勝てたし、妻もそこにいて家族とその時間を共有できたのは非常に大きかった。あの体験があったから自信がついたと思う」とまでいう。

93年はエルスが欧州ツアーで初シードを獲った年でもある。その翌94年の全米オープンで初めてメジャーに勝ち、一気にトップ選手の仲間入りを果たすことになる。「日本でDPワールドツアーが開催されることに感謝しているし、うれしい気持ちでいっぱい」と、自信のキャリアの転機となった日本での優勝を思い出しながら、明日ティオフを迎える。

今大会のチケットは初日、2日目が2000円で、3日目と最終日が3000円。欧州ツアーのトップ選手たちのプレーだけでなく、アイスクリームが無料で食べ放題で、中国雑技団のショーがあったり、最終日にはマジックショーやディスコフィーバーも開催される。それに、エルスのプレーを日本で見られるのはもしかしたら最後かもしれない。

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