
悪天候のゴルフも雨具で快適に! 必須性能3つと選び方のポイント&雨ゴルフのマナー
1.雨天のゴルフには雨具を準備しよう
特に天候が不安定な時期、雨の中でのゴルフも珍しくありません。そんなとき、よりよいスコアを目指すのはもちろん、体調を崩さないためにも雨具は必ず準備しておきたいものです。ゴルフには以下のような雨具があればよいでしょう。
・上下レインウェア
・傘
・レインキャップやハット
・レイングローブ
・防水機能のゴルフシューズ
このうち、一番持っておきたいのはレインウェアです。傘はカートに常設されていますし、ほかのアイテムは全天候型があるほか、防水スプレーで対応することもできます。
雨が降っても気にせずそのままプレーする人もいますが、ウェアがぬれると肌に張りついて不快です。体が冷えて動きが悪くなるとスイングリズムが乱れてしまい、ミスショットして飛距離をロスすることもあります。さらに、ゴルフで無理して体調を崩した……なんてことがあったら、仕事や日常生活にも影響が出てしまうでしょう。
レインウェアはゴルフ用がおすすめ
レインウェアを選ぶ際は、ゴルフ用のものをおすすめします。
もちろん雨にぬれさえしなければなんでもよく、ゴルフの雨具だからといって特別な決まりはありません。けれども、日常使いのレインウェアは動きにくく湿気がこもってムレるため、雨は防ぐものの快適なプレーとはかけ離れてしまう可能性があります。
ゴルフ用として売られているレインウェアのほうが、動きやすく機能性に富んでいてプレーの邪魔をしないように作られています。どれも一定の基準を満たしているため、シンプルにデザインの好みで選んでも失敗がありません。
レインウェアは、寒さや風対策のウィンドブレーカーとしても重宝します。一着よいものがあると、さまざまなシーンで快適さをサポートしてくれるでしょう。
雨のゴルフにあると便利な雨具と持ち物
レインウェアのほかに、準備したい雨具と持ち物は以下のようなものです。
・防水スプレー
・防水のゴルフバッグカバー
・多めのタオルや替えのグローブ、替えのウェア、靴下など
防水スプレー
ゴルフ場に入場するときの革靴やスニーカー、バッグ、傘、ゴルフシューズやウェアなど、防水スプレーはあらゆるものを雨から守ってくれます。ただしスプレーできない素材もありますので、振りかける前に缶の説明をよく読みましょう。
防水のゴルフバッグカバー
バッグの金具部分やクラブのスチールシャフトは、ぬれたまま放置するとサビやすくなります。乗用カートを利用すればバッグがぬれる心配はほとんどありませんが、そうでない場合は工夫が必要です。特にクラブのサビは、スイング中に破損する危険性もあります。使用後は水分をふき取るようにし、防水のゴルフバッグカバーを使って、できるだけぬらさないよう万全の対策をしたいものです。
多めのタオルや替えのグローブ、替えのウェア、靴下など
また、タオルやウェアなどをハーフ休憩で交換すれば、昼からは快適な気分でプレーできます。グローブはこまめに替えられるように、愛用品を数枚準備しておくとよいでしょう。予備としてゴルフ場で新しいグローブを買っても構いませんが、グリップの感覚が変わるといつもの調子が出ないかもしれません。
2.ゴルフ用レインウェアの3つの必須性能
雨のゴルフに使うレインウェアには、最低限必要な必須性能が3つあります。
・耐水性10,000mm以上
・透湿性8,000g以上
・はっ水性
以上はレインキャップやハットを選ぶ際にも基準にできます。
いずれの数値も新品未使用時のもので、使用や経年で劣化します。なお、素材によって品質保持のメンテナンス方法が異なるため、お手入れ前には製品の洗濯表示やメーカーのホームページを必ず確認しましょう。
【1】耐水性
一番大切な性能は耐水性です。防水性とほぼ同じですが、専門的には「“完全に”水を防ぐ防水」「“ある程度”水を防ぐ耐水」といった違いがあります。
耐水性は「耐水圧」と表示されていて、どのくらいの水の圧力に耐えられるかを数値で表します。ゴルフに使うレインウェアの場合、耐水圧の目安は10,000mmとされています。これは大雨を想定した数値で、みぞれや強い風も通しません。ちなみに、一般的なナイロン傘の耐水圧は250mm程度で、JISマークのついたレインウェアは耐水圧2,000mm以上です。
念のために覚えておきたいことは、かかった圧力が耐水の性能を超えると水が染みてしまう点です。75kgの人がぬれた場所にヒザをつくと、11,000mmの圧力がかかるといわれています。場合によっては、より耐水性のあるレインウェアを選ぶ必要があるかもしれません。
【2】吸湿性
内部のムレを軽減する「透湿度」もチェックしましょう。これは、生地1m2(平方メートル)あたり24時間で何gの水分を透過するかを表した数値です。ゴルフ用として使う場合の目安は透湿度8,000g以上で、1m2(平方メートル)あたり24時間で8,000gの水分を透過します。代謝のいい人なら、10,000〜20,000g以上も選択肢に入るでしょう。
背中やワキに「ベンチレーター」という通気口があれば、さらに快適になります。中に着るウェアにも通気性と速乾性のあるものを選んで、ムレないように工夫しましょう。
夏ゴルフの雨はムレ対策を臨機応変に
夏の雨の日は湿度が高く不快になりやすいので、特に対策が必要です。夏場はレインウェアの中にハーフパンツをはくのもよいでしょう。裾がぬれず快適で、着たり脱いだりしやすくなります。
【3】はっ水性
水をはじく「はっ水性」が高ければ、水切れがよく手入れも簡単になります。雨だけでなく泥などの汚れもつきにくく、ゴルフ用のレインウェアには必須の性能です。はっ水は高性能なものから順に5~1級と分けられていますが、はっ水試験に合格したJISマークのついた製品の場合、「はっ水性がある」とだけ表示されていることがほとんどです。
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