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家から車で30分の欧州ツアー 星野陸也は2差で最終日へ「マネジメントは地元の強み」

星野陸也、欧州ツアー初優勝をかけて最終日に挑む(撮影:佐々木啓)

<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 3日目◇22日◇PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)◇7039ヤード・パー70>

トータル7アンダーの8位タイからスタートした星野陸也が、3日目に5バーディ・1ボギーの「66」をマーク。きのう自らが塗り替えた連続60台のツアー記録を『17』に更新しつつ、トップと2打差のトータル11アンダー・4位タイで最終日に進む。

地元の茨城で、欧州ツアーと日本ツアーの共催試合。しかも会場のPGM石岡ゴルフクラブは、小学校のときから回っている“ホームコース”で、ともに同会場で行われた昨年の「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」では2位、「HEIWA・PGMチャンピオンシップ」では優勝と得意としている。

「ショットが今週で一番良かったので、6アンダーを目指していたんですけど、17番で惜しいバーディパットを外して、最後がもったいないボギーだった。でも最終ホールを除いたらいいゴルフができていたので、このゴルフを明日も続ければ、チャンスはあると思います」

最終18番では右ラフからのセカンドショットを「計算通り」にワンピン手前に落としたが、「コンパクションにびっくりした」と硬くなったグリーンに止まりきらずにこぼれた。奥エッジから4ヤードほどの下り傾斜の難しいアプローチを1.5メートルに寄せたが、これが入らず。きょう初めてのボギーが最後に来てしまった。1つ前の17番パー3では、完璧なティショットを打ちながら、2メートル弱のバーディパットがカップに蹴られた。17番が入って18番がパーなら、目標の6アンダーで首位をとらえていただけに、最後の2ホールが悔やまれる。

それでも欧州ツアーの厳しいセッティングで、上位はあまり伸びてない。自宅が近くてコースを知り尽くしていることを考えれば、「マネジメントは自分の地元の強み」と星野に有利な条件は揃っている。

昨年、賞金ランキング2位に入ったことで、今シーズンから欧州ツアーの出場資格を得た。すでに3試合に出場していて、2月にアラブ首長国連邦で行われた「ラアス・アル・ハイマ選手権」では6位に入っている。今度は日本で、再び優勝のチャンス。「ヨーロッパの試合で優勝することが今年一番の目標。それこそ地元だし、すごく優勝したいです」と意気込む。

あすの最終日は、最終組の1つ前からスタートする。「前半でしっかりトップに追いついて、後半で逆転できたらいいなと思っている。前半で離されないように、自分がしっかり良いスコアで回って、プレッシャーをかけられるようにしていきたい」。家から車で30分の欧州ツアーで、逆転優勝を狙う。(文・下村耕平)

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