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「迷子になるところではない」 松山英樹が今季初戦で得ている“感覚”

グリーン上で歯がゆさを感じる一日だったが、“あと一歩”という感覚を得て3日目に臨む(撮影:GettyImages)

<ザ・セントリー 2日目◇5日◇カパルア・リゾート プランテーションC(米ハワイ州)◇7596ヤード・パー73>

2アンダー・46位で終えた初日に続き、松山英樹はショットでチャンスを作りながらもグリーン上が29パットと決め切れず、浮上することはできなかった。

スコア自体は「68」と5つ伸ばしトータル7アンダーにしたが、バーディ合戦の様相を呈したこともあり、順位は初日と変わらず46位タイ。「少しずつ、やりたいことの方向性は定まってるけど、それに対してアレンジするところで、どの感覚が一番結果につながっていくか。そこがまだ定かではない」と、歯がゆさを感じるラウンドだった。

4.5メートルを外した4番パー4など、序盤からなかなかパットが決まらず天を仰ぐシーンが目立った。それでも5番パー5では、グリーン左から1メートルに寄せ初バーディ。さらに7番パー4も5メートルを沈めた。ただ、直後の8番パー3は3パットを叩き1つ後退。そこからは9番、10番、そして12番と中盤立て続けにバーディを奪ったが、13番、14番、16番とことごとくチャンスを逃したこともあり「(納得できるものは)何もないです」と歯切れはよくない。

最終18番パー5は、グリーン前から2メートルに寄せバーディ締めとしたが、ここもセカンドショットについて「ただのミスショットです」とバッサリ。風も強くなく上位陣が伸ばしていただけに、ホールアウト後は取材を終えるとそのまま練習場に直行し、暑さのなか調整に励んだ。

昨年10月の「ZOZOチャンピオンシップ」以来となる実戦。だが「もう少しのところまで来てる」という感覚は得ている。「迷子になるようなところではない。どこを意識すればできるのかというレベルではあると思うので、そこがもう少し定まってくれば上位にはいけるかな」とも話す。今季の初戦で、その感覚をさらに研ぎ澄ませていきたい。

「パッティングが入らない限りは上位にはいけない。きょうもミスパットが多かったけど、明日、明後日と2日間あるのでしっかり伸ばしていけるようにしたい」。トータル16アンダーで首位のスコッティ・シェフラー(米国)とは9打差。週末にその差をしっかりと詰めるためのカギは、やはりまずグリーン上にありそうだ。

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