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岩井明愛は絶望的…年間女王に輝くのは山下美夢有か、申ジエか 戴冠条件おさらい

3人の女王戴冠条件は? 左から申ジエ、山下美夢有、岩井明愛(撮影:福田文平)

<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 3日目◇25日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6497ヤード・パー72>

2023年シーズンも残すところあと18ホール。最終ラウンドが終われば、“年間女王”ことメルセデス・ランキング1位に輝く選手が決まる。

女王戴冠の可能性があるのは、山下美夢有、申ジエ(韓国)、岩井明愛の3人に絞られている。首位につける山下との差はジエが57.13pt、岩井が100.39pt。し烈を極めるタイトル争いは、優勝すれば無条件で女王戴冠となるが、それ以外の場合は他選手の成績次第になる。

大会3日目を終えて、山下がトータル8アンダーの単独首位。ジエがトータル2アンダーの7位タイ、岩井がトータル5オーバーの23位タイにつけている。

最後尾から追いかける岩井は、最低でも単独5位以上に入り、さらにふたりを上回る順位で終わることが戴冠条件。例えば、岩井が単独2位なら山下が5位以下かつジエが3位以下、単独5位なら山下が31位以下かつジエが11位以下、という具合だ。だが、現時点でトップ5との差は8打で、さらに山下、ジエがトップ10につけていることを考えれば、かなり絶望的な状況となっている。

「厳しかったですね。バーディが獲れる気配がない」と3打落とした3日目を悔やんだ岩井だが、今季3勝を飾り、ランキング3位につける意地をみせたいところ。「あしたもやることをやるだけなので、それで悪かったらしょうがない」。飛躍のシーズンを納得の形で終えてほしい。

一方で、ジエの逆転戴冠はまだ可能性が残されているといっていいだろう。14位以下で終えると可能性が消滅することになるが、その圏内につけて最終日へと向かっていく。例えば、ジエが単独2位で山下が3位以下、単独3位で山下が5位以下…というように、仮に優勝を果たせなくても、山下の成績次第でタイトルを獲得できる。

ジエと首位に立つ山下との差は6打。2位に立つ森田遥とは4打、3位タイとは3打差という状況。ジエがスコアを伸ばして浮上し、上位勢が伸び悩むという状況になれば、まだまだ分からない。

追いかけるジエは「ギャラリーさんからの応援をもらって幸せな年だった。それに対する感謝を返したい。ゴルフは最後まで分からないし、1年間頑張ってきた総決算だと思ってあしたはプレーしたい」と話し、逃げる山下は「ショットが左右にブレていたのでそこを修正して思い切ったプレーをしたい。ノーボギーでラウンドできるように、そういうマネジメントをしながらチャンスが来たら獲りたい」と意気込む。山下が大会を制すれば連覇達成、そして最年少での2年連続女王戴冠という記録ずくめのVになる。

泣いても笑っても、あと1ラウンド。勝利の女神は誰に微笑むのか。

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