“惜敗女王”!? 小祝さくらがツアー記録の3週連続1打差2位「悔しさはありますが…」
<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 最終日◇17日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6534ヤード・パー72>
また1打に泣いた。首位と4打差の6位タイから出た小祝さくらは、5バーディ・ボギーなしの「67」で回り、トータル14アンダーまで伸ばしたが、優勝した岩井明愛に1打及ばず単独2位。「ゴルフ5レディス」、「日本女子プロ選手権」に続き、3戦連続1打差で優勝を逃した。3週連続となる1打差2位は、ツアー史上初の記録となった。
悔やまれるパットはいくつかあった。出だしからバーディチャンスにつけるが決まらない。3番パー5では6メートルのほどの距離からカップに入りかけたボールは、1周して外れる。1打ビハインドの18番では6メートルから「2カップ右」を狙ったが、カップの右を通り過ぎた。
「上りなので緩んだら絶対に早めに切れると思ったので、しっかり打ったんですが…。1カップぐらいのしっかりで良かったのかな」。ラインとタッチのバランスがずれて、岩井をとらえるチャンスを逃した。
「先週と似たような、1打足りずという感じでした」と唇をかんだが、一日を振り返るといい点もある。「前半はあまり伸ばせなくて、(5番以降5つ伸ばして)途中から巻き返すことができたので。悔しさもあるのですが、いいプレーができたというのもあります」と前を向く。
2015年に「アクサレディス」から「フジサンケイレディス」までイ・ボミ(韓国)が4戦連続2位を記録しているが、1打差2位の連続記録は米山みどり(2000年)、有村智恵(2012年)、イナリ(2014年)、木戸愛(2016年)の2週連続を上回るツアー記録となった。
今季の小祝は「ミネベアミツミレディス」で1勝を挙げているが、2位は4回目。今大会優勝した岩井明愛は2位5回を経て、惜敗続きの日々にピリオドを打った。次戦はクラブ契約を結ぶ“ホステス大会”で、その翌週は悲願でもある国内メジャーの「日本女子オープン」が控えている。
「今日は良かったけど、2日目とか初日に納得のいくプレーができなかった。その点が心残り」と修正点を理解している。“大切”な大会でシルバーコレクターを返上したい。(文・小高拓)
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