• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 櫻井心那が史上3人目の10代4勝目 「TOTOで勝てば…」狙うは最短ルートでの米ツアー出場権

櫻井心那が史上3人目の10代4勝目 「TOTOで勝てば…」狙うは最短ルートでの米ツアー出場権

早くもツアー4勝目を挙げた櫻井心那。米女子ツアー参戦も視野に入ってきた(撮影:上山敬太)

<富士通レディース 最終日◇15日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>

朝から降り続いた強い雨によるコースコンディション不良で、午前10時54分に競技中止が決定。これにより、2日目に「63」のビッグスコアを叩き出して単独首位に立った19歳・櫻井心那が、宮里藍、畑岡奈紗に続く10代での4勝目を挙げた。

昨日から36ホールの短縮競技が予想されていたが、今朝の予報ではプレーがギリギリできそうな雨量に。「正直、昨日の時点ではないと思っていましたけど、朝の予報を見たらあるかも? と思って。緊張感がありましたね」と気持ちを引き締めていた。

しかし、結果的に第1組ティオフ直後から雨脚が強まり、櫻井がスタートする前に競技は中止。「勝ち方にこだわりはありませんが、3日目を戦い抜いて勝ったほうが自信になったかな。でも、優勝は優勝なのでうれしいです」。一方で「昨晩は『もっと降れ』って気持ちもちょっとありました。でも、3日目もやりたいという気持ちもあって」と、どっちつかずな不思議な心境もあったようだ。

櫻井はまだ10代ながらツアー4勝目に到達。宮里藍、畑岡奈紗に続く史上3人目の快挙となった。「3勝目のときも同じことを聞かれましたが、気持ちは変わっていません。2人の背中を追いかけたいという気持ちです」と話す。

2人の背中を追いかけるとなると、気になるのは米国女子ツアーへの思い。「視野には入ってきました。将来的にUSLPGAで戦いたいという気持ちはもちろんあります。来年目指したいですね」。続けて「TOTOで勝てば、USLPGAへの出場権を得られる。優勝出来れば一番いいですよね」と、3週後の日米共催大会「TOTOジャパンクラシック」を制し、最短ルートでの出場権獲得を狙う。

「TOTOや(最終戦の)リコーはもちろん、来週以降も大きな試合があるので、しっかり調子を上げて、優勝できるように頑張ります」。どんどん勢いを増す19歳から、今後も目が離せない。(文・杉本夏希)

関連記事