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【簡単な法則があった!】ゴルフクラブの鉛の貼り方 どこに貼るのがいいの?

ヘッドのヒール側、つまりネックの裏側に鉛を貼るとヘッドの開閉がしやすくなり、操作性が高まる。また振り遅れにも効果があるので右方向に行きやすい人には効果が期待できる

ゴルフショップでも売られているのをよく見かける「鉛」。ツアープロや上級者でも貼っている人は多い。クラブに貼るだけでそんなに効果があるの?とも思えるアイテムだが、意外と有効なチューニング法なのだ。ティーチングプロとクラフトマンに、それぞれの視点から解説してもらった。簡単な法則を覚えてしまえば、もう迷わなくて大丈夫!

■ミスを軽減できる魔法のシール
 
プロのキャディバッグをのぞくと、鉛が貼られているのをよく見かける。話を聞くと「振り心地や特性を調整してミスを減らすため」に貼っているという答えが返ってくる。そんなに効果があるなら我々アマチュアも活用したいところだが、もともとミスが多いアマチュアにもその効果は期待できるのだろうか?自身も鉛を多用する岩立賢一プロに聞くと、
 
「アマチュアの方は練習量が限られてしまうので、どうしてもミスは出ます。でも鉛をうまく使えば、ミスの幅を減らしたり、ミスの方向をそろえたりできるので、活用すべきだと思いますね。ただし、貼るポジションによって効果は大きく変わるので、しっかり理解して貼ることが大切です」
 
とのこと。では、具体的にどこにどのくらいの量を貼ればいいのか? クラフトマンの小倉勇人さんによると、
 
「緩和したい症状や動きによって貼るポジションや量は変わってきます。ですが、法則さえ覚えてしまえばそれほど複雑ではないので、自分で簡単に調整できるようになりますよ」
 
という。では、その法則とは?
 
■結果重視なら多めに貼るのもアリ
 
「ドライバーはクラブの中で一番長く、そして軽く作られています。それだけに少々の鉛でも効果は得やすく、振り心地や弾道の調整がしやすい。トゥ側を重くすれば操作性は穏やかになり、打球は右方向に行きやすくなります。逆にヒール側を重くすれば操作性が高まり、左方向に行きやすくなります。これが鉛を貼るときの基本です。スイングによっては当てはまらない人もいますが、物理の法則としてもこの考えが自然です。貼る位置がソールの前方か後方か、これは振り心地よりも弾道に影響してきます。ボールが低くなりやすいのがソール前方(フェース面側)に貼った場合。重心深度が浅くなりインパクト時のロフトが増えにくいので、低く飛び出しエネルギーロスの少ないライナー弾道になります。しかし、芯を外したときのヘッドのブレも大きくなるので、曲がりが大きくなることもあります。一方、ソール後方に貼ると重心深度が深くなるので、インパクトでのロフトが増えてボールが上がりやすくなります。また左右のブレを若干抑える効果もあります。それぞれ一長一短があるので、どの場所に貼ると自分の求める効果になるのか把握しておきましょう」(岩立プロ)
 
さらに小倉さんによると、もし鉛を試すなら、最初のうちは多めに貼るほうが効果は感じやすいという。体感するには5グラムぐらい貼り、そこからスイングをして徐々に効果を見ながら減らしていくのがいい、とのこと。早速練習場で試してみたい。
 

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