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【ゴルフのあるある救済Q&A】よくある5つのシチュエーションにおける適切な対処法を紹介

3.【Q3】金網が邪魔でアドレスができないときに救済は受けられますか?

ティショットを大きく曲げて「OBかもしれない」と思ってボールを見に行ったところ、金網の手前でコース内に残っていました。けれど、その金網が邪魔でグリーン方向にはスタンスすることができません。救済は受けられますか?
 
【A】金網や防護ネットがOB杭の内側にあれば救済が可能。
OBやペナルティーエリア以外のコース上にある金網や防護ネットは「動かせない障害物」なので救済を受けることができる。横に出すには邪魔ではなく、グリーン方向だと邪魔になる場合ももちろん救済対象だ。

ただし、隣接ホールやOBゾーンとの「境界物」として定められている金網については、動かせない障害物とみなされないため救済は受けられないので注意しよう。
 
詳しい救済方法や障害物に関する定義については「金網が邪魔でスイングできないときの救済方法とは? 『障害物』の基本的な考え方も紹介」 を確認しよう。

4.【Q4】ボールが切り株の近くに止まりました。そのまま打つとクラブが傷つきそうなのですが、救済は受けられますか?

ボールは切り株の近く、木の根元に止まっていました。グリーン方向へ打つにはクラブの入るスペースがなく横に出すのがやっとの状況。そのまま打ったところクラブが傷ついてしまったのですが、救済は受けられたのでしょうか?。

【A】ボールが切り株や木の根の付近にあっても、救済は受けられない。アンプレヤブルを宣言する選択もあり得る。
切り株や木の根は、コースにある通常の木と同じ自然物なので、救済を受けることはできない。あるがままのプレーとなる。

一方で、このケースではそのまま打つとクラブが傷ついたり、怪我をしたりすることも少なくなく、ボールを動かしたいところでもある。そんなときは、アンプレヤブルが選択肢に入るだろう。1打罰となるが、運が良ければフルショットできる位置にボールを動かせるケースもある。

また、アドレスしてスタンスがカート道にかかるから、救済を受けられると思いがちだが、ルールブックには「球をプレーすることが明らかに不合理な場合、救済はない」と明記されている。つまり、カート道の有無にかかわらず打てない状況であり、そこでは「あるがまま」が優先されるのだ。

コースによっては一時的なメンテナンスを行っていて、修理地となっていることもあるので、スタート前に確認しておこう。
  
アンプレヤブル時の救済の受け方については「切り株や木の根の近くにボールがあるとき救済を受けられる? 対処法と同伴者への声のかけ方を紹介」を確認しよう。

5.【Q5】ティーショットしたボールがカート道の上で止まっていました。そのまま打つとクラブが傷つきそう。救済は受けられますか?

セカンド地点に行ってみると、ボールがカート道の上で止まっていました。グリーン方向に障害物はないですが、クラブが傷ついたり、怪我をしたりしそうと思いボールを動かしてプレーしました。ルール上、適切な処置はどのようなものだったのか教えてください。
 
【A】ボールがカート道に止まっている場合は無罰の救済が認められ、ボールを動かせる
カート道は「動かせない障害物」であり、異常なコース状態からの救済が認められている。つまり、無罰でボールを動かすことが可能となる。ゴルフ場によっては、ローカルルールで「カート道からは必ずボールを動かさなければない」と定められているところもあり、カート道からは無罰でボールを動かせると覚えておこう。
 
カート道からの救済方法については「カート道に止まったボールは救済を受けられる! 正しい救済方法とポイントを解説」で紹介している。遭遇しやすいシチュエーションなので確認しておこう。
 

6.まとめ

ラウンド中に遭遇しやすい5つのシチュエーションの救済方法を紹介した。知っていなければ、クラブが傷つく、怪我をする、スコアが悪くなるなどにつながるリスクが高まってしまう。無理せず難しい状況から脱する方法の一つとして、競技ゴルファーはもちろん、ゴルファー全員に知っていてほしい。

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