小木曽喬は同組・石川遼の『62』に脱帽「ルフィでしたね」

石川遼(右)とガッチリ握手をかわす小木曽喬(撮影:鈴木祥)

<ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目◇2日◇東京よみうりCC(東京都)◇7023ヤード・パー70>

「ルフィでしたね。オーラをまとっていた」

初出場ながらトータル6アンダー・8位と好位置につける小木曽喬。3日目は1イーグル・3バーディ・1ボギーの「66」と好スコアをマークしたのだが、それすらもかすんでしまうほどのビッグスコアを目の当たりにして、目を丸くした。

「組が良かったので、緊張することなく楽しく回れました」。石川遼、今平周吾とのラウンドは、小木曽にいいリズムを与えた。3番でバーディを奪うと、6番パー5では残り222ヤードから4番ユーティリティでグリーンを捉えて2オン。7メートルのイーグルパットを沈めてみせた。8番をボギーとするも、集中力は切れず12番、16番もバーディとした。

「66」という好スコアを叩き出した小木曽だが、それははるかにしのぐ石川の『62』には脱帽するほかなかった。「ルフィでしたね。オーラをまとっていた」と、国民的漫画『ONE PIECE』の主人公を引き合いに出して賞賛した。「3番で入ったイーグルで、やっぱスターだなって思いました。僕もテレビで見てた人なので。今年(同組は)2回目ですけど、いいゴルフを間近で見させてもらった。勉強になったというか、すごいですね」と感服しきりだ。

ただ、自身の調子も悪くない。この日はパットが好調で「2日間ずっとパットが入らなかったけど、今日は入ってくれた。もう少し(で決まる)チャンスもあったので、そこも決め切れたらなと思うところはある。それは明日に向けて頑張りたいですね」とまだまだ満足はしない。

初めての最終戦ながら「ギャラリーも多かったですし、やりがいがある中のプレーだったのでうれしいですね」とエリートフィールドの独特な雰囲気も楽しんでいるようだ。最終日に向けて「トップ5を狙いたい」と明確な目標もできた。「初日から2個ずつ伸ばしているので、明日は6アンダーを出したい」。こつこつ積み上げてきたスコアをさらに伸ばし、有終の美を飾りたい。(文・齊藤啓介)

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