“日韓戦”で日本は2連敗、B組最下位が確定「2年後このチームでリベンジを」 渋野日向子は「今後に生かせるものが多すぎた1週間」
<ハンファ・ライフプラス インターナショナル・クラウン 3日目◇6日◇TPCハーディングパーク(米カリフォルニア州)◇6550ヤード・パー72>
決勝トーナメント進出の可能性が絶たれて迎えた、グループリーグの最終戦。同じく予選敗退が確定していた韓国との、プライドがぶつかりあう日韓戦だったが、渋野日向子&笹生優花組は3&2の完敗で日本代表として迎えた大会を終えた。
コ・ジンヨン&キム・ヒョージュ組とのラウンドは、ショット力の差を感じさせる時間になった。2番で先制を許すと、そこから終始韓国ペース。日本がバーディを奪っても、相手も決め返しポイントに至らない。3DOWNで迎え、ドーミーホールになった16番でも、笹生がベタピンショット、渋野がロングパットを決め2人でバーディを揃えたが、ジンヨンもバーディとして勝負あり。スキのないゴルフの前に屈するしかなかった。
ラウンド後に大会を中継するWOWOWのインタビューで渋野は、「相手チームにいいプレーをされていて頑張ろうと思ったけど、チャンスにつく回数も少なかった。バーディを獲っても獲られて、流れに乗れず残念でした」と、この日の歯がゆさを言葉にした。
最後は2人で肩を組んでグリーンからおりたが、2人にとって初の国別対抗戦は1勝もできない悔しい舞台になってしまった。それでも、「日の丸をつけるのも、マッチプレーも初めてだった。こういう大会に出ることができて貴重な経験。今後に生かせるものが多すぎた1週間だし、生かせるように頑張りたい」(渋野)、「こうやって素晴らしい3人でチーム戦がやれてうれしかった。もう少し力になることができればよかった。次は力になれるように頑張りたい」(笹生)と、若い2人にとって今後につながる3日間になるはずだ。
一方、チョン・インジ&チェ・ヘジン組と対戦した畑岡奈紗&古江彩佳組も、最終18番ホールをプレーできず3&1で敗戦。1番で韓国組に先制されると、2番で古江がバーディを奪い追いつくのが精いっぱいだった。3番で再びリードを許すと、やはり主導権を握られ続けた。
「きょうはすごく(チョン・)インジのショットもパットもよくて、流れに乗れなかった」(古江)、「韓国選手がいいプレーをしていた。後半はチャンスにもつけられず、悔しさが大きい」(畑岡)と、この結果に2人も唇をかむ。
3試合を戦い、日本が手にしたポイントは2日目に渋野&笹生組が引き分けたことで得た0.5ポイントのみ。若いチームを引っ張った畑岡は、「きょうまでしかできないのはわかっていたけど、4人とも最後まで集中できていた。また4人であしたもプレーしたかった。2年後も開催されると思うので、このチームでリベンジしたい」と次回大会での“巻き返し”を誓った。プールB最下位という悔しさを、再び米国ツアーの“個人戦”で晴らす4人の姿に期待したい。
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