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「おとなしく振る」 蛭田みな美は小さな気づきで8バーディの首位発進

ツアー初優勝を狙う25歳・蛭田みな美が絶好スタート(撮影:佐々木啓)

<Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 初日◇17日◇鹿児島高牧CC(鹿児島県)◇6419ヤード・パー72>

先週は予選落ちに終わった蛭田みな美が、8バーディ・1ボギーの「65」をマークして、稲見萌寧、上田桃子と7アンダーで並び首位タイで発進。よかった点を聞かれると「パターのフィーリングがすごくよくて、パターに助けられました。出だしのラインが出ていましたね」と、トレードマークの笑顔が飛び出した。

出だしの10番はティショットを左ラフに入れてボギースタート。しかし、そこから圧巻のバーディラッシュが始まる。12番では右から7メートルを沈め、13番パー5では10メートルに2オンさせて、2パットで連続バーディとする。15、16、18番ではグリーンを狙うショットをそれぞれ2メートル、1メートル、2メートルにつけ、前半だけで5つのバーディを奪った。

後半に入っても勢いは衰えず、3番で4メートル、4番で3メートルを決めて連続バーディ。最終9番ホールでは「距離を合わせていったら入ってくれました。ラッキーでした(笑)」と10メートルののぼりフックをねじ込んでバーディで締めた。蛭田のいうように長いパットも入っているが、ショットがピンに絡んでのバーディも多い印象がある。

蛭田はこのオフ、「飛距離を伸ばしたくて」と瞬発系のトレーニングの時間を増やした。それにより飛距離アップに成功。しかし、それが前週の予選落ちにつながった。「飛距離が伸びておとなしく振ることを思い出しました。スイングが急激にならないように、ゆったりめにバランスよく振ろうと思ってやってみて、今日はまって良かったです」。フィニッシュまで力まずに振ることを意識して、ショットの調子も上がってきた。

トップタイで2日目へ。初優勝への意気込みを聞かれると、「うーん…頑張ります」と力は抜けている。初日の笑顔のまま最終日まで突っ走りたい。(文・下村耕平)

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