「切り替えて」 木下稜介、無念の失格乗り越えV戦線へ

木下稜介が期待の持てる位置で週末に入る(撮影:鈴木祥)

<ANAオープン 2日目◇13日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7066ヤード・パー72>

首位と4打差の7位タイから出た木下稜介が7バーディ・1ボギーの「66」で回り、トータル11アンダー・2位タイに浮上した。

初日も「67」と好スコアをマークしているなか、2日目についても「引き続きアイアンショットがよかったので、ショットで取ったバーディが多かったです」と振り返る。さらに、練習場が同じだった縁もあり白佳和から度々アドバイスを受けているとのことで、その効果もあってか「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント」から調子が上向いたと話す。

具体的にどこがよくなったのか? 木下はこう話す。

「全英オープンで予選落ちをして、ショットの安定度や再現性がなかったので何かを変えないといけないと思って久しぶりに白さんに連絡して、KBCに来てもらい、スイングを大胆に変えたことでよくなってきたかなと思います。ドローの曲がり幅が大きく、ねじれの多い球だったので、ストレートボールを打てるようにしたことで、自信を持って打てるようになりました」

さらに仲のいい堀川未来夢からもパッティングのアドバイスがあり「ショートパットも外すことなく取れました」と笑みもこぼれる。ちなみにどんなアドバイスがあったのかは内緒とのこと。先週行われた「Shinhan Donghae Open」ではスコアカードの誤記により失格となったが「切り替えて今週に向けて頑張ってます」と悔しさを払拭するかのようなプレーを見せている。

今大会は5回連続出場を含む7回目の出場で、過去最高位は2021年の3位タイ。節目の50回となる今大会でめぐってきた優勝への挑戦権に「相性のいい大会でもあるので、記念大会で優勝できればすごく特別です」と自身への期待も膨らむ。今大会で6位以内に入れば生涯獲得賞金額は3億円を突破。失意を乗り越え、大台を目指していく。(文・齊藤啓介)

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