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ジャック・ニクラスが来季の日程を暴露 最後の“ホンダ”で選手たちに怒り?
今年が“ホンダ”がタイトルスポンサーを務めるのは最後となる「ザ・ホンダ・クラシック」。開催コースのPGAナショナルはジャック・ニクラス(米国)が設計し、15〜17番ホールはその難しさから“ベアトラップ”と呼ばれている。
同地のフロリダ州パームビーチにも住居を構えるニクラスは、自身がホストを務める「メモリアル・トーナメント」(6月1~4日)とともにホスト的存在を務めている。例年、米国西海岸から東海岸へと舞台を移す“フロリダ・スイング”の初戦となるが、同地には並み居るトップ選手が地元としているにも関わらず、欠場する選手が目立っていた。
とりわけ今年は西海岸の最終戦、タイガー・ウッズ(米国)がホストを務める「ジェネシス招待」、次週の「アーノルド・パーマー招待」と高額賞金大会に挟まれて世界ランキングトップ17位までの選手はゼロで、2007年に大会が同コースに移転して以来ワースト。“ホンダ”も契約更新せずと苦境に立たされている。
しかしニクラスによると、「2024年のスケジュールは大きく変わる」ということで、西海岸シリーズの高額賞金大会は「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」と「ジェネシス招待」で、今年高額賞金大会だった「WMフェニックス・オープン」はレギュラー大会に。さらに西海岸シリーズから東海岸へ移る間にはメキシコでの大会が開催されるとし、「新しくなるこの大会は大丈夫だ」とトップ選手の出場が増えるとした。
PGAツアーは2024年スケジュールについて現在調整中で、大会の出場人数や出場資格についても再考が行われているが、その発表は例年7〜8月となる。また、ニクラスは地元大会を欠場するトップ選手らを「私はこれまで(地元大会の欠場を)したことがない。彼らが私にそういうことをするのは好ましくない」と不満も口にした。
ちなみにトップ選手は高額賞金大会を含む20大会への出場を義務づけられている。(文・武川玲子=米国在住)
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