「あー、楽しいな」今週は“アタリ週”? 岩井千怜が全英でバイオリズム通りの好発進

岩井千怜は“バイオリズム”通りの好発進(撮影:ALBA)

<AIG女子オープン 初日◇31日◇ロイヤル・ポースコールGC(ウェールズ)◇6748ヤード・パー72>

今週は岩井千怜が“来る”かもしれない。初日は4バーディ・1ボギーの「69」をマークし、3アンダー・4位タイの好発進。「『あー、楽しいな』と思いながらラウンドができました」と、ホールアウト後は笑顔を見せた。

前半6番から連続バーディを奪うと、9番パー5でもスコアを伸ばした。後半はスコアを伸ばせなかったものの、「アンダーパーで回れたのは自信になります。ティショットは良かったですね。大きな曲がりもなく、フェアウェイもキープできた」と、自らに合格点をつけた。

フェアウェイキープ率は71.4%(10/14)、パーオン率は72.2%(13/18)とスタッツにも好調ぶりが表れている。実はショットに不安を抱えて全英入りしたが、「自分の良かったときの動画を見たら、スタンスが違っていて。ボールに近づいて構えたら、すごく良くなりました」と、前日の練習で修正点を見つけていた。

竹田麗央と岡山絵里が首位発進、山下美夢有が3位、西郷真央と桑木志帆も4位タイにつけるなど、日本勢がリーダーボードの上位を席巻。これには「日本人がみんな頑張っている。私も頑張ろう」と刺激を受けるが、「自分のことで精一杯なので…(笑)」と本音もポロリ。2日目以降も周囲に左右されず、自分のゴルフに集中する。

ちなみに、岩井はここ最近、やや成績にムラがある。6月の「マイヤーLPGAクラシック」で今季3度目の予選落ちを喫してからは、4位→予選落ち→14位→予選落ちと、好不調が交互に来ている状況だ。大会やコースの違いもあるため単純な比較はできないが、今週は予選落ちの次戦、いわば“高波”のタイミングに当たる。そんなジンクスめいた流れも、今の岩井には追い風に思える。

「まだ1日終わっただけなので。2日目もタフになると思うけど、それも楽しみながらできたらいいな。プラスの考えです」。気を引き締めながらも、持ち前のポジティブシンキングで挑む第2ラウンド。自分らしいゴルフで波に乗っていきたい。