石川遼がスチールより硬いカーボンシャフトを使う理由「パチンと打ちたい」
<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 2日目◇21日◇PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)◇7039ヤード・パー70>
初日を終えた時点では1アンダー・69位タイとカットラインに1打届いていなかった石川遼。予選通過を目指した2日目は、4バーディ・1ボギーの「67」と3つ伸ばし、トータル4アンダー・39位タイで週末にコマを進めた。
「ドライバーはきのうよりだいぶ良かったですね。そこからアイアンの縦距離が合わなくて、ラフからも合わなくて…。それは仕方ないんですけど、ロングパットで1.5メートルとか残していたのが2回くらい合ったので、ちょっと危なかった。きょうは18ホール、スイスイ行けなかった感じですかね」
結局、3パットはゼロで乗り切った石川。昨年まではパターにスチールシャフトを挿していたが、今季開幕戦の「東建ホームメイトカップ」からグラファイトデザインのプロトタイプで、黒いカーボンシャフトに切り替えている。「届いてないのは自分のストロークのせいとしか思っていないので」と、3試合目となった今週も使い続けている。
ではなぜ、スチールシャフトからカーボンシャフトに換えたのか、理由を聞いた。「僕にはやわらかいシャフトは合わないとずっと思い続けていて、前のスチールシャフトのときからステップありの一番硬いものを使っていたんです。カーボンであれよりも硬さを出せると聞いて、すごく興味があった。第一印象から“行ける”みたいな感じでタイミングが合った」と話す。
石川のパッティングストロークは小さなヘッドで「パチンと打ちたい」タイプ。ヘッドの慣性に任せるというよりは、自分の感性を大事にして打っている。「自分の感覚的にはゆったりまったりという感じではない。ゆったりストロークしたい人はやわらかいシャフトが合うのかなって思いますね」というのが硬いシャフトを好む理由だ。
上位進出を目指したい週末は、アイアンの縦距離とともに、パッティングのタッチもポイントとなりそうだ。あすの3日目はメジャー4勝のアーニー・エルス(南アフリカ)と2サムで午前8時42分にティオフを迎える。(文・下村耕平)
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