新たな三角形ブームが女子ツアーに到来? テーラーメイド“柄付きボール”の効果をプロに聞いてみた【ツアー会場で発見!気になるギア】
ツアー会場には、最新情報がてんこ盛り。プロが使用するギアも、そのひとつだ。結果を求め、選手はさまざまなクラブや用品をテストする日々。そこで発見した、気になるアイテムを紹介! 今回は「ニチレイレディス」が行われている袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)から。
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『サッカーボール? いやゴルフボールだ!』。サイズの違いはもちろん歴然だが、一瞬、そんな錯覚に襲われるアイテムを会場で発見した。なにやら柄付きのボールを使用し、選手が練習している。すでに一般販売も始まっているためご存じの方も多いと思うが、これはテーラーメイドが手掛けるボール『pix』シリーズだ。
ボールにはオレンジと黒の線でいくつもの三角形が描かれている。米国男子ツアーで通算5勝を誇る人気選手、リッキー・ファウラー(米国)が監修し、トミー・フリートウッド(イングランド)らも使用するボールとして知られる。それをここ1カ月ほどの間に、国内女子ツアーでも見かけるようになった。
ゴルフボールと言えば白というイメージは根強いが、実際に投入している新垣比菜は、「最初から違和感なく使えました。今は逆に白いボールだと物足りなく感じると思います」というほどフィットしている。3週前の「リゾートトラスト レディス」では、このボールを使用し15番ホールでホールインワンも達成。メーカー担当者によると、「アイアンやウェッジを入れる場所がイメージしやすいです」と、この柄がしっかりと仕事をしてくれる。なにより新垣にとっては「縁起もいいですね(笑)」というアイテムに。今後も手放せないものになった。
5月のメジャー大会「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」から使用している泉田琴菜は、こんな効果も証言する。「ボールを目標方向に合わせて置くのが苦手なんですけど、これだと見やすい。あとはしっかりパッティングを打ったときに(柄によって)転がり方が分かるのもいいですね。スッと入れ替えられて、パターの時におすすめです」。
ボールに記されている『TaylorMade』などのシンボルに対し、三角形柄のオレンジの線が平行に配置されているため、ボールに線を引いた時と同じ効果がもたらされる。さらに、その柄の動きで転がり方もチェックできるというわけだ。
pixシリーズにはスピン性重視の『TP5』と、飛距離重視の「TP5x」がある。テーラーメイドといえば、ネック部分が三角形のトラスパターが女子ツアーで空前のブームを巻き起こすなど、新たなトレンドを作り上げてきたメーカーだ。次はこの三角形の柄付きボールが会場を席巻する?
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