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4位で迎える最終日も「伸ばし続けないと」 吉田優利が上位キープのため見せた“泥臭いゴルフ”

吉田優利は調子が悪いなかでも小技を使ってスコアメイク(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

<Qシリーズ(米国女子ツアー最終予選会) 6日目◇5日◇マグノリア・グローブGC(米アラバマ州)◇クロッシングズC=6664ヤード・パー72、フォールズC=6643ヤード・パー71>

「きょうは朝からそこまで調子はよくないと思っていた」という吉田優利だが、尻上がりのプレーで、来季の米ツアー行きに近づいた。トータル21アンダー・4位で最終日に入る。

前半は6番までパーを並べる展開。すると7番でショット、アプローチともにダフりのミスが出てボギーが先に来てしまった。それでもショットがよくないなか、小技でしっかりと耐える。すると9番パー4で2打目を1メートルにつけ奪ったバーディが号砲になったかのように、後半は3つ伸ばした。「よくガマンすることができた。後半はそのおかげですね」。目標にかかげた“21アンダー”にも到達し、ニコリと笑顔ものぞかせる。

思うようにいかない時だからこそ、「いくら調子が悪くても、パーであがればパーという感覚を強めに持って」と“あがってなんぼ”の精神を大事にした。「キレイなゴルフをしたいけど、そうじゃないときもある。ここまで比較的いいゴルフができていたので、こういう日もあるなと思って回ってました」と、泥臭く、1ホールずつ完了させていった。13番パー5のバーディも、足だけバンカーにいれながらのアプローチを寄せて奪ったもの。「あれはラッキーバーディでしたね」。この日のしぶとさを表したホールでもあった。

通過ラインの上位45位タイ(実際は43位タイ)はもちろん、より多くの試合出場が見込まれる20位タイ(12アンダー)からもかなり余裕がある状態で最終日に入ることができる。それでも「伸ばし続けないと。いかないといけない。どれだけ自分がいいゴルフができるか。結果はそれについてくると思うので明日頑張りたい」と、上だけを見ていく。(文・間宮輝憲)

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