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「このままじゃ終われない」 勝みなみは“貯金”使い果たすも週末へ

勝みなみは「75」で後退も…。決勝進出圏内で踏ん張った(撮影:ALBA)

<アセンダントLPGAベネフィッティング ボランティアーズ・オブ・アメリカ 2日目◇6日◇オールド・アメリカンGC(米テキサス州)◇6517ヤード・パー71>

序盤は耐えて、耐えてアプローチでしのぎ続けたが、欲を出して力んでしまったところから歯車は狂い始めた。勝みなみは4つのボギーを叩いてバーディはなし。「75」と落とし、トータル1オーバーの50位タイに後退した。

悔やまれるのは6番パー5。フェアウェイからの2打目で7番ウッドを握ったが、「ぎゅって手で操作してしまった。アウトサイドインに入って、フェースも被って左に。あれは痛いミス」と、左に出た球は赤杭を大きく越えた。ドロップしたあとの4打目も寄せきれず。しびれる距離を決めてどうにかボギーでおさえたが、「獲りたいホールでボギーで上がってしまうと気持ち的にも落ち込んでしまう。というか乗れない」と、ここから一日の流れを悪くしてしまった。

8番から2連続でスコアを落とすと、11番パー3でもボギー。3アンダーの7位タイでスタートしたが、赤字から転落してしまった。それでも「昨日の貯金があったからよかった」と“マスト”な予選通過はクリアした。前半は3回だったパーオンは、後半は6回まで増え、「18番はピンを攻めていけたし感覚も良かった。その感覚を忘れずにあしたからも頑張りたい」と、感覚は終盤にかけて良くなってきた様子。残り36ホールでの巻き返しに向けて、気持ちを切り替えている。

グリーンのアンジュレーションが強くて、硬く、さらには風も吹いているという状況。そのなかで序盤を寄せワンで切り抜け続けた多彩なアプローチの引き出しは、「対応できたと思ったので、自信にもつながっている」。ラウンド中にはショットもパットも不調というきょうの自分自身を見つめ、「後半からは耐えるゴルフに切り替えてやっていた」と、上位転落してしまったなかでも集中力を発揮。カットラインを下回ることはなかった。

「このままじゃ終われない。あしたはひとつでも早くバーディを獲って回れるようにしたい」と意気込む決勝ラウンド。首位のキム・ヒョージュ(韓国)はトータル10アンダーまで伸ばしたが、4アンダーまでがトップ10につけているなど、上位勢は団子状態でもある。耐えて手にした週末への切符。まずは浮上のムービングデーにしてみせる。(文・笠井あかり)

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