山下美夢有は復帰初戦で2位タイ「もうちょっと伸ばせたかな」

藤野圭祐キャディと笑顔でグータッチ(撮影:米山聡明)

<ゴルフ5レディス 最終日◇3日◇ゴルフ5カントリー美唄コース(北海道)◇6472ヤード・パー72>

ツアー復帰初戦から、女王は貫録のプレーを見せつけた。4打差の7位タイからスタートした山下美夢有がボギーフリーの「67」でプレー。クラブハウスリーダーとなったが、最後は後続にかわされて2位タイで終えた。

2番パー5で“ベタピン”につけてバーディとすると、6番ではバックスピンでカップをかすめて、1メートルを楽々バーディ。後半に入ってもチャンスにつけ、13番でも1メートルを流し込む。さらに2連続バーディ締めとしてトータル9アンダーまで伸ばした。プレーオフへの準備も進めていたが、その機会は訪れなかった。

ショットでのチャンスメイクが多かったようにも見られたが、本人としては「いやー、結構曲がっていたので。ショートゲームがあまり良くなかったので修正したいです」とキッパリ。さらにはパターも決め切れなかったと話し、「もうちょっと伸ばせたかなという気持ち」と日曜日を振り返る。

2週間前の「CAT Ladies」では最終日に体調不良により棄権し、これが復帰初戦。そのなかでの上位フィニッシュにはうなずきながらも、「初日にもうすこし伸ばしたかったという思いがある」と、暴風雨のような天候に見舞われた初日に「72」と伸ばせなかったことを悔しがる。

優勝争いに加わりながらも、悔しさばかりが口をつく女王。この気持ちは、来週の国内メジャー「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」で晴らすつもりだ。(文・笠井あかり)

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