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LIVで明暗… マスターズ出場のニーマンが優勝、復帰のアンソニー・キムは最下位に
<LIVゴルフ第3戦 at サウジアラビア 最終日◇3日◇ロイヤル・グリーンズGC(サウジアラビア)◇7048ヤード・パー70>
LIVゴルフ今季3戦目のサウジアラビア大会は、ホアキン・ニーマン(チリ)が「66」をマークし、トータル17アンダーで優勝。2位タイのルイ・ウーストハウゼン、チャール・シュワーツェル(ともに南アフリカ)に4打差をつけた。
ニーマンはこの3カ月で3勝目。昨年12月にDPワールド(欧州)ツアーの「ISPS HANDAオーストラリアオープン」で勝利。結果的にはこれがオーガスタナショナルGCから『特別招待』を受けることになった。
そして、2月のLIVゴルフ開幕戦・マヤコバ大会では初日に「59」をマーク。プレーオフでセルヒオ・ガルシア(スペイン)を下して優勝した。
さらに「メジャーに出たい」と賞金は低くとも世界ランキングポイントを獲得するためにアジアンツアーへも参戦。オマーン大会では3位に入ったが、現在の世界ランキングは72位だ。「自分が世界ランキング100位に近づくなんてどういうことだろう」とLIVゴルフで世界ランキングポイントが獲得できないことに不満を漏らした。好調が続くニーマンは「この3戦はぜんぶ勝とうと思ってやっている」と、次週の香港大会に向けて「とても楽しみだ」と強気だった。
一方で、12年ぶりにツアー復帰で注目を浴びたアンソニー・キム(米国)は、3日間でトータル16オーバー。最終日も4連続ボギーを叩くなど「74」と振るわず最下位の53位に沈んだ。勝利したニーマンとは実に33打差。最終日は2つのバーディを奪ったものの、3日間合計のバーディは4つに留まった。
「久しぶりの競技は残念ながら心地よくプレーするのに数ホールかかってしまった」と38歳の元スター選手。それでも光明は見いだせたようで、「良いショットをいくつも打てた。ただスコアにできなかった。その中で何を修正しなければならないか分かった。もっと一打に集中しなければならない」とメンタル面を強調。「実戦プレーに慣れていくことが大事だ」と話した。今季の残りはLIVゴルフで“ワイルドカード”としてフル参戦し、個人戦を戦う。(文・武川玲子=米国在住)
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