• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • イーグル2つに18番ダボ 激動の一日を過ごした蝉川泰果「すごくもったいなかった」

イーグル2つに18番ダボ 激動の一日を過ごした蝉川泰果「すごくもったいなかった」

思わず苦笑い。蝉川泰果はトップタイ浮上も、少々後味の悪いフィニッシュとなった(撮影:鈴木祥)

<ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目◇2日◇東京よみうりCC(東京都)◇7023ヤード・パー70>

トータル9アンダー・2位タイから出た蝉川泰果が激闘の一日を過ごした。1番、17番でイーグルを奪うなど、一時は2位に2打差をつけて単独トップに立ったが、最終18番パー3で痛恨のダブルボギー。同い年の中島啓太と並ぶトータル13アンダー・首位タイで、今年最後のラウンドを迎える。

中島、金谷拓実と今年のツアーを引っ張って来た主役たちと同組で3日目を迎えた蝉川は、出だしの1番パー4でギャラリーを沸かせる。残り94ヤードのセカンドショットを50度のウェッジで振り抜くと、ピン奥2メートルへ。そこからバックスピンがかかりボールはそのままカップイン。朝一番からイーグルを奪い、中島、金谷とハイタッチをし、リーダーボードのトップに並んだ。

その後も3バーディ・1ボギーと順調に伸ばし、1打リードの単独トップで迎えた17番。難易度が18番目のパー5で2オンに成功し、2つ目のイーグルを奪取した。このホールをバーディとした中島に2打差をつけた。

だが、最後に落とし穴が待っていた。東京よみうりCCの名物ホール、18番パー3。グリーンの傾斜がかなり強く、毎年選手たちを苦しめている超難関ホールだ。この日のピンポジションは右の手前だった。

蝉川のティショットは当たりが薄く入り、グリーンの奥へ。約10メートルの下りのファーストパットはコロコロと転がり、グリーンからこぼれてしまう。3打目も約2メートルと寄せきれず、ボギーパットもカップすれすれを通過。無念のダブルボギーを喫した。「あのピンに対してあまり警戒せずに狙ったせいで、上の段につけてしまった。すごくもったいなかった。明日は手前から攻めていこうかなと思います」と反省した。

明日は大会通算2勝の石川遼、今季の賞金王・中島と最終日最終組で回る。「二人は“スター選手”ですよね。この組み合わせは初めてなので、すごく楽しみです。自分が最終戦でどれだけ出し切れるかだと思うので、二人に挑んでいきたい」。4月の「関西オープン」以来の今季2勝目へ。頂上決戦で全力を出し切る。(文・神吉孝昌)

関連記事