45歳のデビュー戦 福嶋浩子が結婚直後にツアー“2勝目”の歓喜

姉の晃子(右)と喜ぶ浩子(撮影:米山聡明)

<太陽生命 元気・長生きカップ 最終日◇29日◇東急セブンハンドレッドクラブ東コース(千葉県)◇6085ヤード・パー72>

実に7年ぶりの優勝。2016年の「サイバーエージェント レディス」でレギュラーツアー優勝を果たしている福嶋浩子が、ツアーは違えど“2勝目”を挙げて喜びに浸った。

首位から出た最終日はスコアを4つ伸ばし、トータル9アンダーでフィニッシュ。2位の表純子に3打差をつけての圧勝だった。

福嶋は元々ティーチングプロフェッショナル会員。プロテストに合格しているわけではない。昨年までならシニアのレジェンスツアーに出場はかなわないはずだったが、今年からレギュラーツアー優勝の同会員にも出場資格が与えられ、はじめての参戦。ルーキーとして出場した45歳が、見事にそのチャンスを生かした。

「せっかくいただいたチャンスなので頑張りたいと思った。皆さんに支えられ、助けられて楽しくゴルフができています。2016年5月1日に優勝したから、ちょうど7年ですね」。久しぶりの優勝の喜びはひとしおだ。16年の初優勝で初シードを獲得も、翌年には早々にその権利を手放した。その後は下部のステップ・アップ・ツアーにも参戦してきたが、勝利の美酒を味わうことはなかった。

国内女子ツアー通算24勝、米国女子ツアー2勝の福嶋晃子は4つ年上の姉。今大会にはその姉も参戦し48位タイ。その姉も妹の晴れ姿を見届けた。

偉大な姉の背中を見てきた妹だが、実は1カ月前に結婚。その夫の誕生日が最終日の翌日。「世間はきょうからゴールデンウィークですけど、今年はゴールデンイヤーにしたいですね」。公私ともに充実。第二の人生は、始まったばかりだ。

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