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JLPGA最終プロテストが明日開幕! 渋野の同級生・渡邊詩織は6度目の挑戦に「しんどかったけどプラスに考えられるようになった」

渋野日向子の高校の同級生、渡邊詩織は、「IKIGAI CUP」で 2位タイに入った(写真・Getty Images)

明日からJLPGA最終プロテスト(10月29日~11月1日、茨城・大洗ゴルフ倶楽部)が始まる。1次、2次を突破してきたサバイバーたちに予選免除の者たちが加わり、計105人が20位以内という狭き門を目指して激突する72ホールだ。

7月半ばに6か所で行われた1次予選、9月に3か所で行われた2次予選。すでに涙を飲んだ者たちもいる。最終テストに進んだ選手たちは、最後の調整をそれぞれの方法で行い、大一番に備えている。

そんな中の一つが、9月に小淵沢カントリークラブ(山梨県)で行われた「IKIGAI CUP」だ。18ホール競技だが、総額600万円、優勝200万円の賞金がかかった真剣勝負。プロテスト合格を目指す選手たちを応援する目的で2022年に始まった大会は、回を重ねるにつれて、“IKIGAI”としてのゴルフを広めるリーダーを養成するという意味も出てきた。

第3回の今年は、すでにJLPGAライセンスを持つ者も参加しており、プロ4年目の平井亜実が優勝した。それでも、出場者の大半は、最終プロテストを前にした選手や、今年は残念ながら最終に進めなかったものの、次を目指す選手たち。数少ない実戦で、試合勘を磨いた。

2位タイに入った渡邊詩織も最終テストへの準備を整える一人だ。「(プロテストは)6回目です。2~3年はしんどかったけど、去年までの経験があってよかったなと思えるようになりました。プラスに考えて、今年を迎えられています」と語る。

米ツアーで戦う渋野日向子とは、岡山県の作陽高校ゴルフ部で切磋琢磨した間柄だ。

「リアル同級生です。彼女も苦しんでいる。どの舞台でも大変なんだという事が分かります」

仲間の活躍に刺激を受け、その苦労も感じ、将来に思いを馳せながら最後の難関に立ち向かう。

同じく2位だった井手絵愛里(えあり)は、2次予選B地区をギリギリの21位タイで通過して、4回目で初めて最終に進んだ。

「大洗は風が吹く。私はドライバーが曲がらないから真ん中、真ん中を狙っていければ」と、気持ちを引き締めていた。

他にも、最終予選を控えた選手が何人もIKIGAI CUPで弾みをつけた。主催者推薦でJLPGAツアーに出場機会を得た選手もおり、あらゆる手段で準備して挑む最終決戦。日本の女子ツアーでは、ここをクリアして初めて、プロとしてトーナメントを戦うことができる。(清流舎/小川淳子)

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