• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 「これが精一杯」 渋野日向子が振り返る4日間の気づき、収穫、反省

「これが精一杯」 渋野日向子が振り返る4日間の気づき、収穫、反省

渋野日向子は、次、ひさびさに日本での試合を迎える(撮影:ALBA)

<メイバンク選手権 最終日◇29日◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6596ヤード・パー72>

前日は4ダブルボギーを喫し「79」と崩れた渋野日向子だったが、最終日は5バーディ・3ボギーの「70」とスコアを2つ戻し、トータル1オーバー・60位タイで終えた。「アンダーまでもっていきたかったけど」と懸命なプレーを続けたが、目標まで2打足りなかった。

10番スタートの前半は11番でバーディを先行させると16番までに4バーディ。17番をボギーとするも18番パー5でもしっかりと伸ばした。ところが折り返し直後の1番でボギー。その後も1ボギーのプレーで、首をかしげたまま悔しい終わりを迎えた。

「前半は(ピンに)ついてくれて、パターが入ってくれてよかった」と勢いに乗ればバーディを量産できるが、一度崩れると戻せないのがいまの渋野の状態。「4日間通していいスコアで回らないといけないし、伸ばしあいのなかでショットに自信がないと、こういう結果になってしまう」と敗因を分析する。

好スコアで回りながら、一つのミスで流れを変えてしまったマレーシア戦。先週の韓国でも5アンダーがあれば5オーバーもあるという、出入りの激しい日々が続いた。まずは自信を取り戻すところからやり直し。シーズン終盤でのこの状態には歯がゆさが募る。

「結果を求めないといけない部分もある」と、来季のフルシード獲得には年間ポイントランキングで浮上するしかない。今回もポイントを稼げず、79位から暫定ながらランキング81位に下降する見込み。80位内を目指す戦いはあと3戦。正念場を迎えている。

苦しい戦いのなかで収穫はなしと言い切る。「これが精一杯」と、酷暑の中でも兆しは見えなかった。次戦は6月の「サントリーレディス」以来となる日本でのプレー。「見に来てくださる方を楽しませられるように頑張りたい」と前を向き、帰国の途につく。(文・高桑均)

関連記事