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稲見萌寧は4戦連続予選落ちも前向き 「頭がいっぱいいっぱいでキャパオーバー」からの復調へ

稲見萌寧は4戦連続予選落ち。“なる早”の復調を目指す。(撮影:福田文平)

<RKB×三井松島レディス 2日目◇13日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)◇6299ヤード・パー72>

体調万全ではないなか臨んだ福岡での試合はトータル4オーバーに終わり、決勝ラウンド進出を逃した稲見萌寧。これで4月の「ヤマハレディース」から、自己ワーストを更新する出場4試合連続での予選落ちが決定的になった。それでも「正直、今週は復帰戦の感覚で、まだ手探りという感じがすごくありました。再現性も低いし、もう少し時間がかかってもやっていきたい」と前を向く。

先週のメジャー大会「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」は、息苦しさや発疹が出て棄権を余儀なくされた。その後、花粉などのアレルギー検査を受け、今週もマスクをしないと咳が出るなどの症状を抱えながらの強硬出場だった。2日目は雨が降ったこともあり花粉を感じることは少なかったが、「しゃがんだり、下を向いたりした後に起き上がると立ちくらみが出ることはあった」と完治には至らないなかプレーを続けた。

ゴルフ面では「今はスイングのことを考えながらで、頭がいっぱいいっぱい。キャパオーバーなんです」という状態。オフはスイング改造に着手したが、現在は改めてそこを見直し、ツアーを戦いながら再調整を進めている。そのなかで「KKT杯バンテリンレディス」の週には新型コロナウイルスに感染し、クラブが握れない時間を過ごすアクシデントも。ようやく「完全に元気というわけではないけど、そろそろゴルフだけに集中できる」というメドも立った。

スイング面を整理し、“頭いっぱいいっぱい”の状況を脱したら本格的にショートゲームの調整にも乗り出していく。「スイングに意識がいってて、ショートゲームでもったいないミスもあった。そろそろそこに取りかかって、なんとかスコアを作れるようにしたい」。スイングを変えているなかで、稲見の代名詞ともいえるパーオン率も65%の37位となかなか数字が上がらない。その状況では、やはり小技の精度は重要度を増してくる。

自身のなかで手ごたえを得るための期限については、「今年が始まる時は『夏くらいまでに』と思ってたけど、予定変更が2回くらいあった。体調を崩して練習ができない時期もあったので、“なる早”で頑張りたい」と答える。開幕戦の2位など、春先にはトップ3に2度食い込んでいる。まずはしっかりと体を回復させ、再びアクセルを踏み込みたい。(文・間宮輝憲)

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