今平周吾と神谷そらが勝利したヤマハ『RMX VD』が10月6日発売!何が変わった?
神谷そらの初メジャー制覇で話題のヤマハ『RMX VD』シリーズの新作(ドライバー3機種、アイアン3機種、FW、UT)が10月6日に発売される。今回は「全てのアスリートゴルファーのパフォーマンスを引き出すクラブとして誕生した」とのことで、ドライバーを中々替えない今平周吾も今季開幕戦でプロトタイプ時に投入して即勝利している。
3つのドライバーはすべて可変式。今平が使う445ccで引き締まった『RMX VD/R』は、重心深度が浅くて操作性に優れ、タテのスライドウェイトで重心距離を調整可能。神谷が使う『RMX VD /M』は、ヨコのスライドで深度を調整できるバランス型の真ん中のモデルだ。最も投影面積の大きい『RMX VD /X』は、4つのウェイトポジション可変で左右MOIを5,300~5,800超まで調整できる高MOIヘッドとなる。
ソールに書かれた『RMX VD/X』などモデル名は、小さな文字で押し出しがかなり控えめ。真っ黒でシンプルなデザインはタイトリスト『TSR』的なアスリート感を醸し出しているが、スライド式ウェイト自体はひと昔前のテーラーメイド『M』シリーズ的で、目新しさはない。はたして、どんな新機能があるのか?
「1Wでフェースセンターの少し上が飛ぶと言われる理由は【飛びの三要素】の初速・打出角・スピン量のうち、打出角とスピンの2つを最適化できるから。ただ、初速が最も速いのはフェースセンターで、最も飛ぶ場所と最も初速の出る打点が今までズレていました。新開発の【Bull’s-eye Face】では、フェースセンターの少し上で最も初速を出せる設計で、飛びの三要素すべての最適化に成功し、最大飛距離を引き出せます」(同社広報)
飛距離への影響度は「初速が7割」と言われるため、高打出し・低スピンが出やすいフェースやや上に最大初速の出るポイントを揃えていた。同社は近年アイアンでも“図心”と呼ぶ、最もたわむ位置と打点を揃えるなど、インパクト効率を増す研究を加速させている。
アイアンもドライバーと同名の3機種を用意している。注目はなんといっても一枚板の軟鉄鍛造『RMX VD/R』(数量限定)で、今平も神谷も投入して即勝利。形状もこれまでの『ツアーモデル』から一新し、トウを下げてヒールを高め、ネックが短い“ボックス顔”になった。現代ドライバーと揃えて結果の出る“新ツアー系アイアン”を標榜しており、重心距離を1.9㍉センター側へ近づけることでネジレない球を狙えるという。
最近のツアーアイアンは外ブラの一部でもフェース高さを抑える動きが見られるが、国内メーカーのヤマハも“新しいツアー系”の最先端にビッグチェンジ。また、前作は2機種だったドライバーも、PINGユーザー対抗の『VD/X』、テーラーメイドやキャロウェイの真ん中モデル対抗の『VD/M』、各社のツアーモデル対抗の『VD/R』と、可変の3つでアスリート全方位へ対応し、可変スリーブもロフト調整幅を±2度に一新した。
ただ、昨今の物価高の影響か、ドライバーの税込価格も上がっている。10月6日に先行発売される『VD/X』ドライバーが純正シャフト装着で92,400円。遅れて20日発売の『VD/M』も92,400円で、カスタムシャフト装着の『VD/R』は105,600円~。全て6日発売のアイアンに関しては、『VD/M』が6本132,000円と他社よりかなり低価格。今平・神谷の『VD/R』は6本158,400円で、『VD/X』が143,000円となる。
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