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地元で“スポット参戦” 有村智恵がエース達成&予選通過の好プレー「帰ってきた意味があった」

ホールインワンの“おまけつき”! 有村智恵が地元・熊本で予選通過(大会提供)

<KKT杯バンテリンレディス 2日目◇15日◇熊本空港カントリークラブ(熊本県)◇6523ヤード・パー72>

ツアーを一時離れている有村智恵が、“スポット参戦”の地元熊本で魅せた。1ボギーとして迎えた実測182ヤードの8番パー3、ティショットで4番ユーティリティを振り抜くと、ボールはそのままカップに吸い込まれた。

「打ち下ろしのホールで風も強かったので、どこに落ちるかだけを見ていた。手前5ヤードくらいに落ちて、ピンに向かっていって、ギャラリーの方が歓声を上げてくれたので『入ったんだな』とわかりました」

会心のショットだった。12ヤードほどの打ち下ろしでアゲンストの風が強い状況。ボール落下時に風の影響を強く受けやすいが、強い球を打って風が止まってしまったらオーバー、上げにいけば風に戻されてしまうという「難しいショット」だった。そんななか、有村が狙ったのは「低め・抑え目の飛ばし過ぎない球」。本人としては「一か八か」という一発が、自身6度目のエースを記録した。

これはツアー最多記録に並ぶ快挙ともなった。だが、そのことを尋ねると「完全に狙っていました(笑)」とニヤリ。昨年の「フジサンケイレディス」で藤田さいきがエースを達成し自身6度目に到達したが、「現役選手で(5回にいたのは)私とさいきさんだけだったら、どっちが記録を更新するかひとりで競っていた」と明かす。藤田にひとつ頭を抜かれて自身はツアーを休養することになり、追いつくことは「完全に諦めていた」なかでのうれしい更新。「あしたもう1回という欲を持ってやりたい」と茶目っ気交じりに意気込む。

昨年11月以来のツアー参戦。しかも地元でのスーパーショットに「光るプレーをみせられたのは、役目を果たせたというか。帰ってきた意味があった」と胸を張る。加えて結果でも存在感を見せている。この日は「71」でプレーし、トータル1アンダーは21位タイ。予選通過を決めた。

「経験が助けてくれている。あと地の利。このコースを勝手知ったるものがたくさんある」。風が吹いてもどうやってどこに打てばいいのかを知り尽くし、練習不足で高い球は打つことができないけれど、低いコントロールショットで危なげないプレーができている。「それ(低い球)が生きるコースで武器になってくれた」と今の自分ができる最高のプレーを展開した。

「不安しかない」と話していた開幕前だが、上位浮上も狙える位置で日曜日を迎えることができる。「何も怖いものはなく攻められる。この2日間はすごく自信にもなりました。8番ホールはカメラもいなくて寂しかったので(笑)、勝負かかっているところでいい思い出を作りたいと思います」。選手として戦う久々の一戦。「バーディを獲っていけたらいいなと思うし、あわよくば優勝争いができたらいい」と好プレーを地元ファンに誓った。(文・笠井あかり)

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