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佐久間朱莉が優勝争いで感じた女王・山下美夢有との差「一打一打の積み重ねが…」

女王の前に敗れた佐久間朱莉。悔しさと収穫を胸に次戦へ。(撮影:鈴木祥)

<リゾートトラスト レディス 最終日◇28日◇グランディ浜名湖ゴルフクラブ(静岡県)◇6500ヤード・パー72>

1打差の2位から逆転でのツアー初優勝を目指した佐久間朱莉だったが、最後は女王・山下美夢有の牙城を崩せず。トータル15アンダー・3位で「悔しい」4日間を終えた。

5番でバーディを先行させたものの、8、11、14番と3つのボギーが続いてしまった。最終18番ホールは、残り131ヤードの2打目を9番アイアンで3メートルのチャンスにつけて意地のバーディフィニッシュとしたが、「この伸ばしあいでオーバーパー(トゥデイ1オーバー)か」という気持ちでグリーンをおりることになった。

それでも1打差を追うシビアなラウンドは、20歳にとって大きな財産になりそうだ。「ちゃんとした優勝争いは初めて」というなか緊張感を忘れるほど、楽しみながらプレーできた。多くのギャラリーを引き連れるなかでのプレーで、その声援も「励みになりました」と背中を押してくれた。

結果的にトータル21アンダーまで伸ばし、後続に4打差をつける勝利を挙げた山下については、「スキのないゴルフでボギーを打つ雰囲気がなかった」と脱帽。6番では2打目をグリーン奥のバンカーに外し、その後の5メートルほどのパーパットも沈めてピンチをしのぐ姿などは特に印象に残った。「一打一打の積み重ねが大事だと、勉強になりました」と1学年上の先輩から得たものは多い。

昨年の「樋口久子 三菱電機レディス」を3位タイで終えているが、今週の単独3位はレギュラーツアーにおける“自己最高位”。さらに直近の4試合で3度のトップ10入りと、初優勝へ着実に近づいている。

「100ヤード以内のショットの精度と、最終日こそ、ここぞのパターを入れないといけないと思った。頑張ります」。この悔しさを糧にして次なるチャンスに備える。(文・間宮輝憲)

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