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バイエルンを11連覇に導いたムシアラ、その圧倒的実力で新生バイエルンの旗頭へ

写真:ムシアラ(提供:ロイター/アフロ)
5月27日、ブンデスリーガ第34節「ケルン対バイエルン」の一戦が行われ、1-2でバイエルンが勝利した。

前節まで勝ち点2差で首位だったドルトムントがマインツに引き分けたため、バイエルンの11年連続優勝が決まった。

後半終了間際にゴラッソを決めたムシアラへの称賛の声が相次いでいる。

バイエルン最大の危機を救ったムシアラのゴラッソ

今季のブンデスリーガ最終節は、非常にドラマチックな結末となった。

勝利すれば文句なしでブンデスリーガ優勝となるドルトムントは、圧倒的に試合を支配するも、マインツに前半だけで2得点を奪われてしまう。

マルコ・ロイスやムココ、モデストといった攻撃的な選手を積極的に投入し、69分と後半アディショナルタイムと得点を奪ったが、あと1点が遠く2-2の引き分けとなった。

前節の時点で首位に立っており、2位のバイエルンが引き分ければ優勝が決まる訳だが、バイエルンが王者としての意地を見せる。

アウェーのバイエルンは前半8分に幸先よくコマンが先制点を決めスコアを0-1とする。

同時刻開催のドルトムント戦が前半終了時点で0-2であったため、バイエルンの逆転優勝の可能性が一気に高まった。

しかし、バイエルンは81分にニャブリの痛恨のハンドからPKを決められ、なんと1-1となってしまう。

引き分けのまま試合が終われば11連覇の夢が潰えることとなるため、その後猛攻を仕掛ける。

なかなか得点が奪えず、ドルトムントの優勝かと思われた89分、ドラマは起きた。

この日スタメンから外れ途中出場したムシアラが、エリア外でニャブリから横パスを受けると、抜群のトラップで反転し、中にカットイン。

目の前にはケルンのDFがいたが、わずかに空いたコースにシュートを放ち、劇的な追加点を挙げたのだ。

あと数分で11連覇を逃すというシチュエーションで、ムシアラは完璧なゴラッソを決めた。

ムシアラは変革期を迎えるバイエルンの旗頭として来季以降注目度UP間違いなし

バイエルンのムシアラは、19歳にしてバイエルンのレギュラーとなり、2022カタールW杯でもドイツ代表として出場するなど、すでに世界屈指の若手選手とサッカー界で認識されていた。

しかし、20歳になり、その実力はさらに増しており、今後はバイエルンの旗頭としてサッカー界の主役を演じていくことになるだろう。

184㎝と恵まれた体格、抜群のテクニック、守備への貢献度、そしてゴールやアシストといったプレーのすべてが高次元であり、今後さらにその完成度は増していくのは間違いない。

レアル・マドリードへの移籍の可能性が高いベリンガムやシティのハーランド、バルサのペドリとガビ、レアルのヴィニシウスとロドリゴ、そしてレアル・ソシエダの久保建英らと共に、今後のサッカー界の主役として活躍していくはずだ。

11連覇を達成したバイエルンは、今夏に大きな補強を行い、ムシアラを中心にして12連覇を目指すことになる。

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