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限定200本の“日本刀モデル”も 航空技術が詰め込まれた見慣れぬパターの正体は?【女子ツアーの“ヒトネタッ”!】

日本限定の『MASAMUNE』!(撮影:福田文平)

ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回は「RKB×三井松島レディス」が行われている福岡カンツリー倶楽部 和白コースから。

開幕前の練習グリーン上には、各メーカーのロゴ入りバッグの周りに、選手が試し打ちをするためのパターがズラリと並んでいるのがツアー会場の日常の一コマ。そして今年から、そこに見慣れない『AR GOLF』というメーカーのパターが置いてある。気になって担当者に話を聞いてみた。

このメーカーはもともとフランスで誕生し、10年前から米国、欧州で商品を展開。日本では一昨年から販売を開始し、今年になって国内ツアーへの提供を開始したという。ちなみに読み方は『アールゴルフ』で、フランス語で『AR』は“The”を意味するのだとか。つまり『これがゴルフだ!』と胸を張っているメーカーといえる。

その自信は、技術力から来るもの。もともと航空機の部品や軍事機器、医療機器の製造を行っていた会社から派生したゴルフメーカーとあって、担当者によると「その技術を利用した精密な削りだしをしています」というのが売り。これまで扱ってきたものは、わずかなズレも許さないものばかりだが、そこで培った技術をそのままパター製作に応用している。素材には最高級品のジャーマンステンレスを使用しており、それもストロングポイントのひとつだという。

そんな話を聞いてパターを見てみると、確かにその曲線美に目を奪われる。コースには、日本刀の美しさに魅せられたデザイナーが限定で作り上げた「MASAMUNE」というモデルも置いてあったが、その光沢はまさに名刀のそれ、という感じ。ちなみにこちらは200本限定で、シリアルナンバー入り。1本17万円の逸品だ。同社のそれ以外のパターは7~8万円程度というのだから、高級モデルといえる。すでにその他のモデルも含め数名の選手の手には渡っているという話も。今後見慣れない“刀”を手に難敵グリーンを斬りまくる選手が登場する?

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