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「緊張感のあるゴルフも楽しい」 プロツアーに参戦した松坂大輔氏が見据える“競技ゴルファー”

初めてプロトーナメントに出場した松坂大輔氏が、競技の魅力を語った(撮影:ALBA)

<太平洋クラブチャレンジトーナメント 2日目◇30日◇太平洋クラブ 江南コース(埼玉県)◇7224ヤード・パー72>

国内男子下部ツアーに初参戦した元メジャーリーガーの松坂大輔氏。2日間22オーバーで予選落ちに終わったが、320~330ヤードの飛距離やプロ並みのショートゲームなど“怪物”ぶりを発揮して多くのギャラリーを沸かせた。

2年前にはプロアマ形式の国内男子ツアー「ゴルフパートナーPRO-AM」のアマチュア部門に出場し、2日間連続「79」をマーク。昨年は「柏オープン」にも参加するなど、ゴルフ熱は高い。

プロ野球選手はゴルフ好きが多い。引退後は趣味にとどまらずアマチュア競技に出場する、いわゆる競技ゴルファーになるケースも少なくない。松坂氏が見据える先は?

「具体的には決めてないですけど」と前置きをして、「こういったプロのツアーに参加させてもらって味わえる競技の緊張感、それがよりゴルフを難しくさせるんですけど、緊張感のあるゴルフも楽しいなと思えています。そこでしっかり結果を出せるようなゴルファーを目指したいなと思っています」。普段のゴルフとは違う“競技”に魅力を感じている。

アマチュアの競技会では元プロ野球選手の名前をよく目にする。中でも元広島東洋カープの前田智徳氏は、25歳以上の男子アマチュア日本一を決める「日本ミッドアマ」の常連で、2021年には8位に入ったこともある。元中日ドラゴンズ、横浜ベイスターズの谷繁元信氏も超激戦区と呼ばれる関東地区の「関東アマ」や「関東ミッドアマ」に出場経験がある。「先輩方のいいお手本がいるので、そこを目指して」と将来的には“競技ゴルファー”を視野に入れている。

2年前のゴルフパートナーPRO-AMに出場した時には、“どスライスでも300ヤード”のパワフルなドライバーショットが話題になったが、この2日間の1Wは飛距離に加えてストレートに近いフェード系で安定感が光った。着実に腕前を上げていることが分かる。

松坂氏自身も「ショット力は良くなっている感じはするんですけど、なかなかスコアに結びつかない」と一定の手応えはあるものの、もどかしさも感じている。「あらためてマネジメントの難しさとかを感じました。ゴルフ場の情報をしっかり入れることだったり、この2日間プロと回らせてもらって勉強になりました」。マネジメント力向上のほか、プロ仕様の硬いグリーンに対してアプローチの引き出しをいかに増やすか。課題と収穫を得た2日間でもあった。

多忙な本業の合間を縫ってゴルフの腕を磨いていると想像できるが、再び“競技”に戻ってくるゴルファー・松坂氏の進化を楽しみにしたい。

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