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ジュニアイベントに積極参加する阿久津未来也 来季は「もう1ステップ上がれるように」悲願の初V目指す

阿久津未来也が今季を振り返った。(撮影:山代厚男)

12日に開催された藤倉コンポジット株式会社が主催の「スピーダーチャレンジ 2023 決勝大会」に出場した阿久津未来也。「今回のような試合形式のイベントもそうですし、色々なプロが企画しているジュニアのイベントに出させてもらっている」と話すように、中西直人主催で3月に行われた「THE TOURNAMENT for the FUTURE~子供たちへの贈り物~」や、7月に開催された「良和ハウスpresentsウイングカップin広島」など、ジュニアイベントに積極的に参加している。

「ジュニアに焦点を当てたイベントが好きで、ジュニアの子達を『プロになる!』と振り向かせるにどうしたらいいかを考えていて、微力ながら貢献できれば」と、携わっているという。「今日も高校生の2人とラウンドして、ゴルフが好きで、プロを目指しているっていうのが伝わってきました」と、若き才能に期待を寄せつつ、自身は「67」をマークし、身をもってプロの技を伝えていた。

そんな阿久津は、今季トップ10入り3回で賞金ランキング27位。「今年の目標として、日本シリーズに出るというところを掲げていた。とにかく毎試合均等に稼いででもいいから出る。そこを一つ達成できたのは合格だった」と、予選落ち5回のみの充実した1年を振り返る。

安定していたからこそ、「7月の頭の段階でシードのラインを超えられて、8月以降の後半戦は気持ちに余裕があったし、いろいろなことができる時間もあった」。そこで、プロドラコン選手の山崎泰宏を師事し、スイングの大幅チェンジに着手。「ACNで今季最高の5位タイに入れたりとか、結果も結びついていたのかなと思う。いい自信になった」と、いい方向に進んでいるという。

一方で「実はACNが終わって、日本オープン、マイナビ、VISAあたりはスイングが定まっていなかった。ごまかしながらクリアしていったけど、それが爆発しちゃったのがフェニックスだった。ドライバ―を打つのが怖い。何やってもボールが右にしかいかない状態になっていた」と、スイング変更による弊害もあった。

「まだ始めたばかりだし、(新しく取り入れた)逆の動きが過度になって、ミスになっている」と、山崎と話し合いながら気持ちを切り替え、「気合で乗り切りましたね」と翌週の「カシオワールドオープン」では18位タイ。目標としていた「ゴルフ日本シリーズJTカップ」では、初日こそ出遅れるも、2日目から最終日までアンダーで回って来季に向けて弾みのつく締め括り。「諦めずにやってきたことが、最後に小さいところで実ってくれた」と、晴れやかな表情を見せた。

「今やっている動きのほうが、練習でも試合でも同じようにしやすいなと感じているし、今までの形より、メリットが大きいと思っている。この気づきを材料として、このオフはスイング固めに取り組みたい」。そして「来季は優勝にこだわって、気持ちの面でもそうだし、スイングのこともそうだし、より自分がもう1ステップ上がれるように、優勝したい」と、強い思いを口にしていた。

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