「去年できたから今年もできる」 河本力は大会連覇&ドラコン優勝に挑む
<バンテリン東海クラシック 事前情報◇27日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>
ツアーNo.1の飛ばし屋、河本力は0.5インチ短くしたパターを手に大会連覇に挑む。この大会でシーズン2勝目を挙げるなど、賞金ランキング9位と躍進した昨季に比べると、同30位につける今季は苦しいシーズン。ゲンのいい大会で一気に復調をアピールする。
「去年と今年では全然、状況が違いますけど、できることを全力でやれば、2連覇できると信じています」。河本は連覇への思いをこう口にした。昨季は5週前の「Sansan KBCオーガスタ」でツアー初優勝を挙げ「すごくいい状態でノリノリで入ってきた」。状況が違うと話す今季は、なかなか調子が上がらず、先週も予選落ちに終わった。
なかなか結果が出ないなか、ツアーでも特に仲がいい中島啓太が賞金ランクトップを走る快進撃。「いつも一緒にいる人が常に上位にいるんで、余計に焦りもあったんですけど、今は自分は自分と考えるようになりました」。夏場にはきっかけをつかみかけていたが、やはりディフェンディングチャンピオンとして臨んだSansan KBCオーガスタの3日目に熱中症を発症。連覇を逃すと同時につかみかけていたきっかけも失った。
それでも、優勝したコースに戻ってくれば、自信も蘇る。「グリーンのスピード感がすごくやりやすいなと感じます。ティショットで木のプレッシャーがあって、グリーンも硬いのでタフなコースだなと感じますけど、去年できたという自信があるので、今年もできると思っています」。予選落ちでプレーできなかった週末から月曜日にかけて取り組んだスイングの修正にも手ごたえを感じている。
さらに今季の不調の要因であるパッティングについても光が見えた。2勝を挙げたパターからモデルこそ替えていないが、シャフトの長さやウエートは何度となく調整してきた。「今回は本当にいいパターに巡り合えたなと思っています」。今週からこれまでより0.5インチ短い35.5インチにシャフトをカット。ゲンを担いだわけではないが、優勝した昨年もこの大会で36.5インチから36インチにシャフトを短くしていた。
河本にとっては土曜日に行われるドライビングコンテストも見せ場のひとつ。昨年は2球とも林に曲げて記録なしに終わった。「今年は計測されるように頑張ります(笑)。計測してもらえれば、勝てると思う。皆さんの度肝を抜きたいですね」。今年は連覇とともに、ドラコンとの2冠で、怪物ぶりを見せつける。(文・田中宏治)
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