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ミズノOP最終日不発で「密かに狙っていた」全英の切符を逃した石川遼 動画撮影で感覚のズレをなくしてラストチャンスに挑む

全英オープン出場権獲得ラストチャンスに挑む石川遼(撮影:上山敬太)

<~全英への道~ミズノオープン 最終日◇28日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7461ヤード・パー72>

首位と9打差の14位タイから出た石川遼は、上位4人に付与される「全英オープン」の出場権を意識して「密かにビッグスコアを狙っていた」が、4バーディ・3ボギーの「71」と不発に終わり、トータル8アンダー・18位で終えた。

「ティショットがあんまりよくなかった。ラフに行くことが多くチャンス自体をなかなか作れなかった」というように最終日のフェアウェイキープは14ホール中6ホールのみで、ビッグスコアのきっかけは作れなかった。

3日目のラウンドを終えたあと、打撃練習場で田中剛コーチが見守るなかボールを打ち込んだ。普段から使う弾道計測器とともにスイングを撮影して解析していた。石川がツアー会場で行うのは珍しい光景だった。

「スイングの形は定期的にチェックしていかないといけないと自分では思っている」と話す。クラブを振っている中で感覚的にいい悪い、気持ちいい気持ち悪いと日によって変わる。「その感覚が変わったときに、シャフトの角度やスイング中のポジションが自分の感覚と合っているのかズレているのか確認します」と感覚と実際の動きをチェックしていた。

石川のドライバーの基本となる弾道は大きく左に曲がるドローボール。そこから曲がり幅の小さいドローやフェードと打ち分ける。「今週は(基本が)曲がり幅が小さく、ストレートよりになっていました。ちょっとつかまらないと右に出てフェードとかになります。いいときだとちょっと抜けたかなというボールもドローで耐えてくれる」。その少しのズレがフェアウェイをとらえることを難しくしていた。

ただ今大会の右へのミスは想定内のもの。「全体的には悪くないので微調整ですね」と次戦の「日本ゴルフツアー選手権」に向けて修正を行う。「次戦はかなり狭いコースなので、またマネジメントはしっかり考えながら」と作戦を練る。

今大会では「全英オープン」の切符は逃したが、次戦がラストチャンス。全英の出場権は、今季開幕戦から「日本ゴルフツアー選手権」までの獲得賞金ランキングで有資格者を除く1位にも付与される。有資格者を除いたランキングは、岩田寛、今平周吾、そして3番手に石川がつける。タイトでタフなコースには、ティショットの微調整がカギとなりそうだ。(文・小高拓)

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