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ロフト角1度の違いでグリーンを攻略 宮里優作の助言も受けて8位タイの青木瀬令奈「しっかり準備してきました」

苦手だった琉球GCのコーライグリーンをここまでしっかりと攻略している(撮影:福田文平)

<ダイキンオーキッドレディス 2日日◇3日◇琉球GC(沖縄県)◇6560ヤード・パー72>

今年2月に30歳の誕生日を迎えた国内ツアー3勝の青木瀬令奈が、“4度”から“3度”に替えてコーライの難グリーンを攻略。2日目は4バーディ・1ボギーの「69」をマークしてトータル3アンダー。首位と6打差の8位タイで決勝ラウンドに進んだ。

今大会9度目の出場となるベテランは、グリーンの癖をつかんだ。「フジサンケイ(川奈ホテルGC)やリコー(宮崎CC)のコーライとも少し違うんです」。国内ツアーで毎年開催するコースでは「フジサンケイレディスクラシック」と「JLPGAツアーチャンピオンシップリコー杯」、そして今大会がコーライグリーンである。前出の2大会のコーライは「ショートパットでも芝目の影響で切れるけど、ここは抜けちゃうイメージがずっとあった」と違いを感じていた。

今年は1月にも沖縄で合宿を行い、琉球GCも数回ラウンドをしてグリーンの研究をするなど開幕戦対策を行った。対策の一つがパターの変更だ。「ベント芝のグリーンに比べるとボールが浮いているので(パターの)ロフトが寝ていると、打ち出しでボールが跳ねてしまう」。エースパターはロフト角4度だが、2.5度や3度のパターで転がりを確認した。

そこで選んだのがロフト角3度だ。今週限定パターにしたことで転がりとタッチのイメージが合い、2日続けて27パットと安定したスコアメークを行っている。

また、前週にはスポンサー先が同じ宮里優作にもコース攻略の指南を受けた。2004年に宮里藍がプロ初優勝を挙げたのが今大会。その時のキャディを優作が務めていた。優作からは「ピンが左右にふられていても、センター狙いでパター勝負。上りのラインを残すのがいいとか、それがハマっています」などとがむしゃらにピンを攻めるのではなく、マネジメントの大切さを教わった。

このオフにはトレーニングを重点的に行い、昨年までドライバーのキャリーは195ヤードだったが205ヤードと飛距離アップに成功。「2打目の番手が違う」と例年のハイブリッドではなくアイアンでグリーンを狙えていることも攻略につながっている。

過去8回の出場で最高成績は2016年の10位タイがある。「16年の時は特に対策はしていなくてたまたまでした。今回は、しっかり開幕に向けて準備をしっかりやってきました」と自信を見せる。

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