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タイガー・ウッズがラームのLIV移籍について言及「憶測でしかないと思っていたが…」

2019年のマスターズで握手をかわすジョン・ラーム(左)とタイガー・ウッズ(撮影:GettyImages)

長男のチャーリー君とともに「PNC選手権」に出場しているタイガー・ウッズ(米国)。現在はポリシーボード(政策委員会)の立場でPGAツアーを支える一人として、LIVゴルフへ電撃移籍したジョン・ラーム(スペイン)について言及した。

「ここ数年は、誰が(LIVゴルフへ)行くとか多くの話が飛び交った。そして、それは実際に起こるまで憶測でしかなかった。たくさんのウワサがあって、誰が行くとか行かないとか、実際に起こるまで分からないことだ」と悪天候の中でのプレーを終えたタイガーは話した。

「だから、本当にLIV行きが発表されるまでは憶測でしかないと思っていた」。憶測が現実となり、PGAツアーはまたひとりスーパースターを失った。

そして、話題は渦中の事業統合に及んだ。LIVゴルフをバックアップするサウジアラビアの政府系ファンド、PIFとの統合は今年12月31日に締め切りを迎える。「多くのことが話し合われている。さまざまな組織と契約を結ぼうとしているが、その中に今はSSGも加わっている」とウッズ。

SSG(ストラテジック・スポーツ・グループ)には、ボストン・レッドソックスのオーナーであるフェンウェイスポーツグループやリバプールFCを筆頭に、ニューヨーク・メッツオーナーのスティーブ・コーエン氏、NBAのミルウォーキー・バックスの元共同オーナーであるマーク・ラスリー氏など大物が名を連ねている。PGAツアーはこのSSGからの投資を受け入れる方向で交渉が一段階進んだ、と選手にメモを送っている。

「有力な投資家がわれわれと同じ方向に向かいたいとしている。まだ31日まで時間がある」。PGAツアー、DPワールド(欧州)ツアー、そしてPIFとの統合合意に意欲をみせた。(文・武川玲子=米国在住)

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