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菊地絵理香のバッグにボーケイの新ウェッジ「やわらかいのに高さも入る感じ」

開幕前日のプロアマ戦で新しいウェッジを試す菊地絵理香(撮影:福田文平)

<ダイキンオーキッドレディス 事前情報◇1日◇琉球GC(沖縄県)◇6560ヤード・パー72>
 
2012年から10季連続でシード権をキープしている菊地絵理香。21年、22年と2年連続で優勝しており、34歳を迎えてもゴルフに衰えは見えない。そんな菊地のバッグを開幕戦でのぞいてみると、日本専用モデルの最新作、未発表の『ボーケイ フォージド ウェッジ』が入っていた。

昨季のドライビングディスタンスが64位と飛ぶほうではない菊地の武器はアプローチ。リカバリー率は常に65%前後で上位に位置し、ウェッジの技術が安定したゴルフの土台となっている。アプローチ巧者の菊地がウェッジに求めるのは構えたときの顔。「パッと構えたときに気持ち悪さがないことが一番。最初に気持ち悪さがあったら打ちたい球が打てないし、小手先ばかりでやっちゃう」と話す。
 
新『ボーケイ フォージド』は開幕前日のプロアマ戦で18ホール使用しており、見た目という第一関門はクリアした模様。次に求めるのは打感、そして弾道だという。「思い描いている感じの打感の抜けだったりとかですね」。
 
では実際、新『ボーケイ フォージド』はどんな感触だったのか。「いいですよ。打感はやわらかい。やわらかいと低く出るイメージがあるんですけど、意外と高さもしっかり入る感じがある。そのギャップが自分のなかでまだあるので、もうちょっと練習が必要かな」と今週の投入は見送り、昨年の優勝時に使っていた『ボーケイ SM9』に戻すようだ。
 
そして、開幕を迎えた自身の状態については「2割、3割かな」と控えめ。続けて、「別に開幕に仕上がっている選手は1人、2人いるかいないかじゃないですか。ここだけじゃないから」と、ベテランらしい答えが返ってきた。いきなりアクセルをベタ踏みしないで、「自分と体調を合わせながら上手くやりたい」と考えている。
 
シーズンの目標についても「特にあまり決まってないですね」と肩に力は入ってない。「年間3勝とかっていうよりも、まずはきちんと来季の職場を確保するのが一番。足下を見ながらやりたいなという感じです」と堅実なプランを思い描く。毎試合予選に通ってポイントを積み重ねれば、11季連続のシード権が見えてきそうだ。(文・下村耕平)

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