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プロテスト挑戦中の木村葉月が5位と健闘 JLPGA前理事の師匠・浅田真弓とタッグ

浅田真弓(左)と師弟タッグ。アマチュアの木村葉月が好スタートを切った(撮影:米山聡明)

<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 初日◇13日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6560ヤード・パー72>

本日のギャラリー数は4949人。「宮里藍 サントリーレディス」2日目の4442人を上回る、今季の平日最多ギャラリー数を更新した。そんな今年で55回目を迎える名物大会で、21歳の“ご当地アマ”が物怖じしないプレーで会場を沸かせた。

アマチュアを対象とした8月の予選会「東海クイーンズ」を1位で突破した愛知県・名古屋市出身の木村葉月。7バーディ・3ボギーの「68」で回り、首位と4打差の5位と好スタートを切った。

ツアー史上3人目の3週連続優勝を狙う竹田麗央、ツアー通算5勝の川崎春花らと同じ2003年度生まれのダイヤモンド世代の一人は、「みんなに早く追いつきたい気持ちがあります」と現在は4度目のプロテストに挑戦中。先週は第2次予選のC地区を26位で通過し、昨年に続いて2度目となる11月の最終プロテスト進出を決めた。

「スコアを伸ばし続けること」をテーマに掲げて、6試合目となるレギュラーツアーに挑んでいる。1週間前の2次予選は初日に「76」を叩き、2日目は「68」と盛り返したが、3日目に「75」と再び崩れて、通過圏外の46位にまで落ちた。最終日に「68」の猛チャージで滑り込んだ最終プロテスト。「初日と3日目は別人になっていた。波をなくすことが大切」。日替わりで調子が変わらないことを肝に銘じ、今週は4度目の正直での合格に向けた貴重な実戦の場と位置づけている。

この日はゴルフを始めた11歳のときからの師匠であるプロの浅田真弓が初日限定でキャディを務めてくれた。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の理事を務めた経験もある師匠は「キャディをやるのは30年ぶりくらい。最後までやれて良かったです」と無事の完走を喜び、弟子の好発進には「とにかく曲がらない」と精度の高いショットを絶賛した。

「狙いを決めやすいコースで、いいイメージで回っています」。今週は“自宅通勤”。地の利を生かして、ツアーでは初となるアンダーパーをマークした。課題の2日目もスコアを伸ばし、昨年の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」以来2度目の予選突破をまずは目指していく。(文・臼杵孝志)

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